壱町田湿地の様子 2026年6月20日

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページ番号1007182  更新日 2026年6月20日

印刷大きな文字で印刷

令和8年の東海地方の梅雨入りは6月7日でした。周囲の田んぼにも水が張られ、壱町田湿地の地下水位もようやく少しずつ上がり始めました。5月の終わりに例年より早くシロバナナガバノイシモチソウの開花を確認しましたが、乾燥の影響からか出現範囲はまばらです。

写真:B湿地の様子

B湿地の中央辺りではシロバナナガバノイシモチソウの個体群が見られます。A湿地に比べるとB湿地は倍くらい広いので、散水パイプから流れ出る水が満遍なく行きわたりません。湿地の中でも湿り具合に差が出ます。種子のこぼれ具合や地面の湿り具合によって、湿地の中でもかたまって出現する所とまばらに出現する所が見られます。

写真:チゴザサ

所々で水が浮くようになってきた湿地では、チゴザサ(イネ科)の花が見られます。稚児笹という和名は、葉の形を小さな笹の葉に見立てたことから。全国の水辺や湿地で普通に見られる多年草です。紫褐色の小穂から出ている雌しべの柱頭がピンク色で目立ち、まるで線香花火を逆さまにしたようで可愛らしく見えます。

写真:コクラン

湿地の周りの林床ではコクラン(ラン科)が花期を迎えました。壱町田湿地では、早春のシュンランに始まりエビネ、カキランと初夏にかけて蘭の花が見られます。コクランはカキランの花期が終わりに近づく頃、木々の陰でひっそりと小さな花を咲かせます。黒蘭の名は花の色からついたもので、薄暗い常緑樹の林床では分かりにくいですが、面白い形をした花です。

写真:モクズガニ

6月6日の壱町田湿地を守る会の作業では湧水の貯水タンクの清掃を行いました。貯水タンク内の水を抜いていくと、中から数匹のカニが現れました。モクズガニです。沢の水が流れ込む水路からタンク内に入ったものと思われますが、真っ暗なタンクの中でこれといった餌もなくどうやって生きてきたのか‥。今回の流水量は毎分約24リットルでした。

写真:カナヘビ

6月12日に、壱町田湿地を守る会が昆虫調査を実施しました。5月の植物調査に続いて環境調査を手掛ける会社の方にも加わっていただき、保護区内を踏査しました。その途中で目にした光景、カナヘビの交尾のシーンです。共食いをしているわけではなく、オスがメスの腹部に嚙みついて体を押さえつけながら交尾をするのです。交尾の最中は近づいてもじっとしていて逃げません。終わるとササっとどこかへいなくなりました。

写真:シロスジコガネ

6月13日には小中学生ボランティアも加わり、夜間の昆虫調査を行いました。知多自然観察会の方の協力を得てライトトラップも設置して行いました。灯火に集まるのは主に蛾や甲虫の仲間でした。写真はシロスジコガネ(コガネムシ科)です。主に沿岸部のマツ林で見られるとのことですが、最近ではマツ林が少なくなったこともあり珍しいようです。壱町田湿地ではマツが残っているので、ハルゼミとともにこの環境で生きる昆虫と言えそうです。

令和8年度の公開日は7月11日(土曜)、7月12日(日曜)、8月8日(土曜)、8月9日(日曜)、9月19日(土曜)、9月20日(日曜)の6日間です。公開時間は9時から12時までです。午前中のみです。時間に気をつけてお越しください。

より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。

ページのご感想入力は専用フォームをご利用ください。(外部リンク)

このページに関するお問い合わせ

歴史民俗資料館
〒470-2336 愛知県知多郡武豊町字山ノ神20番地1
電話番号: 0569-73-4100
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。(外部リンク)