壱町田湿地の様子 2021年3月20日

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ページ番号1002296  更新日 2022年10月21日

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寒い日が多かった今シーズンの冬でしたが、3月に入ると一転して暖かい日が多くなり、サクラの開花も例年に比べて早いというニュースさえ聞かれるようになりました。

壱町田湿地で最初に春の香りを運んでくるのはヒサカキ(モッコク科)の花です。3月の初めころから花を目にするようになり、1週間余りで満開になりました。湿地を囲む雑木林を構成するのは主にマツ-ヒサカキの群落です。ヒサカキの花の香りは季節が進んだことを教えてくれます。

ヒサカキに続いて、湿地ではショウジョウバカマ(メランチウム科)が開花します。常緑の多年草で、ロゼット状に広がった葉の間から出た1本の茎の頂に、薄い紅紫色の花が3~10個ほどかたまって咲いています。

A湿地の東側の雑木林でコブシ(モクレン科)の花が咲きました。1990年の調査報告書では報告されていませんでしたので、鳥などによって種が運ばれ根付いたものが、花をつけるまでに生長したのでしょう。早春の雑木林に白い花がきれいです。

<観察場所>ヒサカキ:雑木林 ショウジョウバカマ:B・C湿地 コブシ:雑木林

この時期、草木の芽吹きもあちらこちらで次々と目にすることができます。

湿地周辺の日当たりのよい場所には山菜でお馴染みのゼンマイ(ゼンマイ科)が大きな芽を出し始めました。タラノキ(ウコギ科)も場所によっては芽吹いています。写真のタラノキは3月中旬というのに早くも葉まで広げていました。

C湿地近くの観察路の脇ではゴンズイ(ミツバウツギ科)の新芽が見られました。関東以西に分布する落葉性の小高木ですが、この木も調査報告書には記載されておらず、最近になって種が運ばれてきたものと思われ、林内では樹高1m程度の幼木です。若芽は茹でて食べることもできるようです。

<観察場所>ゼンマイ:D湿地 タラノキ・ゴンズイ:観察路脇

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