壱町田湿地の様子 2026年5月20日
5月中旬には季節外れの暑さで真夏日が観測される日もありました。ハルゼミがよく鳴いています。好天続きで初夏の日差しを浴び、湿地表面はかなり乾いています。周囲の田んぼでは連休以降に田植えが始まりました。田んぼに水が張られれば湿地の地下水位も上がってくるのではないかと期待しているのですが、梅雨入り前の厳しい状況が続きます。

この時期、B湿地に向かうと毎回のようにカラスの威嚇を受けます。子育ての時期に入っているので、かなり神経質に鳴きます。時にはこちらの頭上を低く飛んで枝から枝へと場所を変えながら泣き続けます。鳴きながら枯枝をつついて落としてくることも‥彼らにとってはうっとうしい侵入者なのでしょう。隣の田んぼではケリがけたたましく鳴きながら飛び回っています。

駐車場を黄色く彩っているのはヒメブタナ(キク科)の花です。定期的に草刈りをしているのですが、背の低い草花が広がりやすく、5月はヒメブタナの花畑になってしまいました。午前中の柔らかな日差しの下で揺れる花々はシラタマホシクサの群生を思わせるような雰囲気さえあります。しかし、ブタナはヨーロッパ原産で外来生物法では要注意外来生物にも指定されており厄介です。

保護区域北側のフェンス沿いの水路ではコウホネ(スイレン科)の花が咲き出しました。コウホネは多年生の水草で、愛知県では絶滅危惧1.B類に指定されています。この場所では同じく愛知県の絶滅危惧1.B類に指定されているノグサ(カヤツリグサ科)も見られます。フェンス下の斜面に水路の水が染み出るので湿地植物の生育環境に適しているのでしょう。

5月20日に、壱町田湿地を守る会が植物調査を実施しました。令和7年の11月に続いて環境調査を手掛ける会社の方にも入っていただき、この時期に確認できる植物をリストアップして回りました。5時間ほどかけて湿地を含む保護地内の雑木林も見て回り、多くの種を確認することができました。次回は9月頃に行う予定です。

4月の終わりから咲き始めたトウカイコモウセンゴケ(モウセンゴケ科)の花は、5月中旬には多くの株で見られるようになりました。トウカイコモウセンゴケは比較的乾燥にも強いので、晴天続きで乾き気味の湿地でも大丈夫なようです。これからしばらくはトウカイコモウセンゴケの花期になり、先がゼンマイのように巻いた花茎を伸ばしながら順に花をつけていきます。

4月1日に発芽を確認したシロバナナガバノイシモチソウ(モウセンゴケ科)は、5月中旬には大きい個体で3~4センチメートルの草丈になるほどに成長し、湿地の所々で容易に確認できるようになりました。一度発芽した個体は湿地が乾燥すると枯死してしまうこともあるので、ある程度の大きさになるまでは湿地の乾燥には大変気を使います。
令和8年度の公開日は7月11日(土曜)、7月12日(日曜)、8月8日(土曜)、8月9日(日曜)、9月19日(土曜)、9月20日(日曜)の6日間です。公開時間は9時から12時までです。午前中のみです。時間に気をつけてお越しください。
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