壱町田湿地の様子 2022年6月15日

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ページ番号1003779  更新日 2022年10月14日

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例年よりも遅れていましたが、6月14日に東海地方も梅雨に入ったようです。晩春から初夏へと壱町田の動植物も顔ぶれが代わってきました。ムカシヤンマの姿は見られなくなり、ハルゼミの声も聞かれなくなってきました。ササユリは花の盛りを終えようとしています。

写真:カキラン

5月下旬、B湿地の観察路沿いでカキラン(ラン科)が開花し始めました。花の色の感じが柿の色に似ているこのランは、山野や谷筋の湿った場所に生育する多年草で、B湿地では湿地の縁の土が盛り上がった所でヌマガヤなどの植物の間から顔を見せています。

写真:コクラン

6月に入ると、雑木林の林床でひっそりとコクラン(ラン科)が咲き始めました。コクランは常緑樹林の湿った場所に生育する多年草で、葉はよく見かけるのですが、花茎が10~15cmと低く、花も黒紫色で小さく目立たないため、開花を確認しにくいランです。

写真:キマワリ

夏になるとよく見るのがキマワリ(ゴミムシダマシ科)です。倒木や朽ち木に多いとのことですが、なるほど、壱町田でも間伐した木や枯れ朽ちた木などが雑木林の所々に放置してあります。それらが格好の餌になっているのでしょうか。

写真:ヒメジャノメ

ヒメジャノメ(ジャノメチョウ科)は木陰などでよく見かける蝶です。この日は木の葉の上で交尾をしていました。日本各地で見られますが、寒い地域では年2回の発生、温かい地域では春から秋にかけ3~4回発生するようです。

写真:ハラビロトンボ

B湿地の水たまりでハラビロトンボ(トンボ科)の雌が産卵していました。腹部がとても太く、ずんぐりした感じです。羽化した水域からあまり離れないとのことですが、この体形によるのでしょうか。近くで黒っぽい色の雄が産卵を見守るかのようにホバリングしていました。

写真:シロバナナガバノイシモチソウ

6月9日、シロバナナガバノイシモチソウ(モウセンゴケ科)の開花を確認しました。4月中旬に発芽しているのを確認して以来、成長がやや遅いように感じていたのですが、5月後半、地表の温度が30℃を超えるようになったあたりから、株が大きくなり始め、この日、何株もが開花していました。写真の株の隣ではミミカキグサも黄色い花を咲かせています。今年も公開日にはご覧いただけます。

令和4年の一般公開の予定は、7月24日(日曜)、8年6月(土曜)、8年7月(日曜)、9月17日(土曜)、9月18日(日曜)の5日間です。

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