壱町田湿地の様子 2021年4月20日

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ページ番号1002295  更新日 2022年10月21日

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壱町田湿地の保護区内では、数種類のスミレの仲間を見ることができます。

駐車場の縁で見かけたのがスミレ(スミレ科)。日本の各地、人家近くの日当たりのよい場所に多く見られる多年草です。A・B湿地の縁ではフモトスミレ(スミレ科)やニオイタチツボスミレ(スミレ科)が咲いています。フモトスミレは山地の草原や林の縁に生え、白色の花弁に紫色の筋が入っています。葉の基部は深くハート型にくぼみ、上面には白い斑が入ることもあります。ニオイタチツボスミレは山地の日当たりのよい草原に生えます。花弁は幅が広くて先がまるく互いに縁が重なり合い、白い中心部が目立ちます。

D湿地のふちのジメジメした斜面にはツボスミレ(スミレ科)が咲いています。湿った草地に生える多年草で、白色の花弁に紫色の筋が入っています。葉は長さより横幅の方がやや大きく、基部はハート形にくぼんでいます。ツボとは古語で庭のことです。

<観察場所>スミレ:駐車場 フモトスミレ・ニオイタチツボスミレ:A・B湿地

雑木林の林縁や林床ではランの仲間が咲いています。

湧水が流れる沢の近くではシュンラン(ラン科)の株が大きくなり、いくつもの花茎を伸ばしています。黄緑色のがく片で白い唇弁の花は、あまり目立ちませんが清楚な感じがあります。D湿地脇の土手ではエビネ(ラン科)が咲いています。紫褐色や淡紫色の花は、シュンランと比べ華やかです。エビネは環境省のレッドリストの準絶滅危惧(NT)に指定されている貴重な種類の植物です。

こういった花々は、一般公開のときには見ることができません。四季折々の壱町田湿地の様子をご覧になりたい方は、武豊町歴史民俗資料館にお問合せください。月に1回「壱町田湿地を守る会」が保護活動日(原則、毎月第1土曜日、雨天中止)に合わせて見学希望者を受け入れます。5月は1日(土曜)10時~11時の1時間程度、定員20名で事前の申込みが必要です。(申込み先:武豊町歴史民俗資料館 0569-73-4100)

<観察場所>ツボスミレ:D湿地 シュンラン:湧水タンク近く エビネ:D湿地近くの林縁

※ ご感想・ご意見は、武豊町歴史民俗資料館へお寄せください。
(メールアドレス:shiryokan@town.taketoyo.lg.jp)

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〒470-2336 愛知県知多郡武豊町字山ノ神20番地1
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