壱町田湿地の様子 2020年10月20日

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ページ番号1002301  更新日 2022年10月21日

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10月に入ると最低気温が20度を下回るようになり、朝夕の涼しさも増してきました。ヌマガヤをはじめ湿地周辺の植物は種子をつけるため花穂を伸ばし、腰を超える高さほどの草むらに成長しています。一方で目を凝らして湿地の地表を探していくと、ヒメミミカキグサやムラサキミミカキグサの小さな花もまだ見つけることができます。

写真のヒヨドリバナ(キク科)とサワヒヨドリ(キク科)は、秋の七草の一つフジバカマ(キク科)の仲間です。ヒヨドリバナは高さが1~2mになる多年草で、山野に咲く花です。この花には吸蜜にいろいろな虫がやってきます。渡りで有名なアサギマダラもこの花を求めて今年も壱町田に飛来しました。サワヒヨドリは山間の湿地に生える多年草です。高さは40~80cmとヒヨドリバナに比べて小さく、葉は細く、花の集まりも小ぶりです。薄い紅紫色の小さな花の集まりが湿地に点々と見られます。

<観察場所>ヌマガヤ・ムラサキミミカキグサ・ヒヨドリバナ・サワヒヨドリ:A・B湿地

B湿地から観察路を挟んで斜面下にある小さな池のほとりでサワギキョウ(キキョウ科)が花を咲かせていました。サワギキョウも山野の湿地に生える多年草です。花の形が特徴的で、細く2つに裂けた上唇と3つに裂けた下唇がそれぞれ反り返っています。秋の七草のキキョウとは少々違った花の形をしています。

池や湿地周りの草むらでは、他にも小さな花がたくさん咲いています。写真はヒメシロネ(シソ科)とヒメジソ(シソ科)です。ヒメシロネは山野の湿地に生える多年草、ヒメジソは山野に生える1年草で、どちらも日本全土に分布しています。ともにシソ科の植物なので、遠目には花の感じは似ていますが、花の付く位置や葉の形は随分違っています。

サワ(沢)〇〇、ヒメ(姫)〇〇‥湿地に生育したり、小振りであったりと、それぞれの植物の特徴を表している名前ですね。

<観察場所>サワギキョウ:観察路脇の小池 ヒメシロネ・ヒメジソ:B湿地

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