壱町田湿地の様子 2026年1月20日
年末に寒波の到来があったものの、令和8年の知多地方の年明けは穏やかな天候に恵まれました。冬型の気圧配置で降水量が少ないので湿地の地下水位はとても低い状態が続いています。B湿地で咲いていたウメバチソウは12月末で咲き終わり、湿地は冬枯れの時期に入りました。

ウメバチソウが咲き終わったB湿地の様子です。写真奥の方は枯草の刈取りが終わっているので裸地に近い状態です。手前の方はウメバチソウがまだ実をつけているので、種が落ちるまで草刈りはせず残してあります。1月の下旬から2月の上旬に草を刈り、裸地に近い状態にして春を待ちます。

C湿地では枯草の陰で地面に張り付くようにしてカンアオイ(ウマノスズクサ科)の花が咲いています。カンアオイは日本固有種で、ギフチョウの幼虫の食草としても知られています。柿のへたのように見える茶色っぽい花ですが、花弁のように見えるのは、がく片です。冬でも葉が緑であり、葉の形が葵に似ていることから寒葵と名付けられたようです。

冬の時期の保全作業で欠かせないのが混み入った雑木林の手入れです。昭和の初め頃のこの辺りの風景が映った写真を見ると、木があまりないはげ山のような状態でした。貧栄養の丘陵地にマツが育ち、マツ林から常緑照葉樹の森へと遷移していくのでしょうが、知多半島ではマツ枯れの被害もあって今ではマツ林が見られる場所はあまりありません。壱町田ではマツの群落を残しつつ里山の景観を保全していくようにしています。

12月26日に行われた小中学生ボランティア活動では、間伐した木や枝を処理する作業に取り組みました。幹の部分は40センチ程の長さに切って薪などとして使えるようにしたり、細めの枝は破砕機でチップ化して広場に撒いたりしました。間伐材の枝葉は処理業者に持ち込むことも多いのですが、自分たちの手で再利用することも学んでほしいと思います。

壱町田湿地の駐車場の一角に積んだ間伐材の木材です。12月26日の作業で小中学生が切った分です。クスノキやヒサカキの材ですが、よろしければご利用ください。量はあまりありませんが、材が出来る度に積んでおく予定です。以前は町の広報でお知らせしたこともありましたが、今は自由に持ち帰っていただいてもかまいません。

輪切りにした間伐材とムクロジの実などを使って雛飾り風のフォトスタンドを作ってみました。愛知県内の博物館・資料館をめぐる「ひなまつりスタンプ・シールラリー」の記念品として、武豊町歴史民俗資料館の「ひな飾り展」開催中に、ブロック賞の景品としてお渡しする予定です。自然のものを使った手作りクラフトは一つ一つ表情が違い可愛いですよ。
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