壱町田湿地の様子 2021年11月20日
暖かい日が続いていましたが季節は晩秋、湿地の植物も冬枯れの色が目立ってきました。ススキやヌマガヤ、イヌノハナヒゲなどの背の高い植物が勢いを失う中で、花期を迎えた植物もあります。
11月に入りウメバチソウ(ニシキギ科)の花茎が伸び、花が開き始めました。ウメバチソウは山のふもとや高山の日当たりのよい草原に生える多年草で、北方系の植物です。温暖な壱町田湿地では他の地域よりやや遅れて開花を迎えます。
他の草に隠れていましたが、フユノハナワラビ(ハナヤスリ科)が胞子葉をもたげ、黄色く色づいていました。シダ植物の仲間ですが、秋から春先にかけ、他の草が枯れている時期にワラビの葉に似た栄養葉を地上近くに広げて生長します。
シオカラトンボやアキアカネを見かけなくなった湿地の片隅でイトトンボに似たトンボを見かけました。羽を半開きにしてとまっているアオイトトンボ(アオイトトンボ科)でした。金緑色のきれいな色をしています。
目に付くチョウも変わってきました。アゲハの類は姿を消し、日向ではキチョウがよく見られます。この日は林縁の日陰でクロコノマチョウ(ジャノメチョウ科)を見かけました。じっとしていると落ち葉のようで目立ちません。
ヤツデの花が咲く日向でオオカマキリがじっとしていました。餌を待っているのか‥産卵場所を探しているのか‥、冬が来る前にもうひと頑張りというところでしょうか。
B湿地での様子です。湿地の植物たちは冬枯れの様相を見せ始め、シラタマホシクサもドライフラワーのようです。種がこぼれた後を見計らって草刈りをし、次のシーズンに備えていきます。
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