壱町田湿地の様子 2021年12月20日
常緑樹が多い壱町田の雑木林でも紅葉が所々で見られます。今年は湧水の状態がよく9月から散水を止めています。12月に入り地下水位は下がってきましたが、湿地の湿り具合はまずまずです。B湿地では数個体のシロバナナガバノイシモチソウが花こそつけませんが12月中旬まで残っていました。
6月下旬から9月にかけてがシーズンのシロバナナガバノイシモチソウ(モウセンゴケ科)ですが、晩秋にかけて暖かい日が多かったので、シーズン外れに出てきた株がいくつかありました。その株も12月の中旬には花を咲かせることなく終わりを迎えようとしています。
初冬の日差しにハゼノキ(ウルシ科)の紅葉が映えます。写真は大きくなった木の切り株のひこばえです。ハゼノキの紅葉はとてもきれいなのですが、この木に弱い人はかぶれたり、成長が早くすぐに大きくなったりするので、雑木林の管理には厄介です。
こちらは、イソノキ(クロウメモドキ科)の紅葉です。イソノキは山野のやや湿った土壌に生育する落葉低木で、壱町田の雑木林でも観察路沿いにあちらこちらで見られます。写真はまだ幼木ですが、生長した木は枝に黒紫色の実をつけています。
草刈りを終えたC湿地です。夏から秋にかけてヌマガヤやススキ、シダなどが繁茂していましたが、「壱町田湿地を守る会」の方々が、12月の作業で除草してくれました。草で隠れていたオオミズゴケ(ミズゴケ科)が顔を出しました。オオミズゴケは準絶滅危惧種に指定されています。
オオミズゴケの上にちょっと変わった種子を見かけました。キク科の植物の綿毛にも似ていますが、3cm程もあり草花にしてはサイズが大きいです。調べてみるとテイカカズラ(キョウチクトウ科)の種子でした。そういえば、雑木林にはツルに絡みつかれた木が所々にあります。
小中ボランティアの作業で、間伐した木の枝の処理をしました。役場の環境課で借りた剪定枝粉砕機を使ってチップ化していきます。出たチップは、雑草の発育を抑えるため、湿地の案内板の周りにまくなどして使いました。SDGsを意識した取組です。
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