壱町田湿地の様子 2022年9月15日

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ページ番号1003782  更新日 2022年10月14日

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暑かった夏も終わり、木陰では少し涼しさも感じられるこの頃ですが、天気予報では9月も厳しい残暑が続くようです。湿地の方は7~8月の一般公開の頃とはずいぶん様変わりし、季節の移り変わりを感じさせてくれます。

写真:シラタマホシクサ

7月には湿地一面に広がっていたシロバナナガバノイシモチソウはすっかり見られなくなり、代わって小さな白い星を散りばめたようなシラタマホシクサ(ホシクサ科)が湿地を覆うように咲いています。シラタマホシクサは鉄分の多い湧水湿地に生える1年草で、東海地方の一部の湿地で見られます。絶滅危惧2類に指定されています。

写真:イトイヌノヒゲ

ホシクサ科のイヌノヒゲの仲間も、遠目に見るとシラタマホシクサと同じように小さな白い星を散りばめたように見えますが、花を包む総苞片が頭花より長く目立ち先がとがっているので区別できます。写真の花はイトイヌノヒゲだと思われます。湿地ではシロイヌノヒゲも混生して見られます。

写真:サワシロギク

湿地周辺の草むらではサワシロギク(キク科)の白い花が目を引きます。サワシロギクは、日当たりのよい酸性の湿地に生育する多年草です。この時期の花弁の色は白色ですが、時がたつにつれ薄い紅紫色に染まっていきます。

写真:ミズギボウシ

B湿地の観察路脇、ヌマガヤなどの草むらでミズギボウシ(キジカクシ科)がひっそりと咲いていました。ミズギボウシは愛知県以西の西日本の湿地に生育する多年草です。白色の花の多い湿地の中でミズギボウシの青紫色の花が涼しげに見えました。

写真:イワショウブ

今年の夏は暑かったせいかイワショウブ(チシマゼキショウ科)の開花が今一つでしたが、ようやく湿地内の所々で花が見られるようになってきました。山地や丘陵地の湿地などに生育する北方系の多年草なので暑い夏は苦手なのかもしれません。壱町田湿地では8月下旬頃から花が見られます。

写真:ヒメミミカキグサ

今年はヒメミミカキグサ(タヌキモ科)がよく見られます。7月中旬に開花を確認してから頻繁に確認できました。確認できる場所は限られているのですが、写真でもわかるように、花をつけている花茎の近くに何本もの花茎が出ているのが確認できます。ヒメミミカキグサはまだまだ元気です。

次回の一般公開の予定は、9月17日(土曜)、9月18日(日曜)の2日間です。

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