壱町田湿地の様子 2026年7月20日
令和8年7月の一般公開は、11日の土曜日と12日の日曜日の午前中に開催しました。シロバナナガバノイシモチソウの勢いが一番よい時期に合わせての公開です。近年、夏の暑さが厳しいことと、食虫植物の花が午後になると閉じ始めることから、午前のみの公開としました。

A湿地の様子です。春先の少雨の影響で乾燥気味だったため、シロバナナガバノイシモチソウの出現個体数が少ないのではないかと心配されましたが、梅雨入り後の降雨で湿地はかなり潤い、写真のように一面に見られるようになりました。花数も令和7年より多く見られます。一般公開では「すごい」という声も聞かれました。

B湿地の様子です。湿地の中でも湿り具合に差があり、シロバナナガバノイシモチソウがかたまって出現する所とまばらに出現する所ができています。所々で水が浮くようになってきた場所ではミミカキグサが、乾き気味だった場所ではトウカイコモウセンゴケがよく見られ、それぞれの植物が自分に適した場所で群生しています。まさに湿地植物群落です。

湧水が十分に行きわたり、気温が上がってくるとミミカキグサ(タヌキモ科)が花を咲かせ始めます。写真のような水溜まりでは密に群生しています。ミミカキグサは地下部にある捕虫嚢を使って、水と一緒に土中の小さな生き物を取り込んで捕食するので、土中に水が多く含まれる場所が生育に適しているのです。一般公開では実態顕微鏡を用いてミミカキグサの捕虫嚢をご覧いただけます。

湿地の傍らではノリウツギ(アジサイ科)の花が咲き出しました。アジサイの仲間の落葉低木で、アジサイから少し遅れて梅雨の終わりから夏にかけて壱町田湿地に彩を添えてくれます。花自体は小さく白いつぼみのように見え、花弁のように見えているのはがく片が変化した装飾花です。

D湿地の先まで足を延ばすとヌマトラノオ(サクラソウ科)の群生が見られます。花序を虎の尾に見立て、沼地などの水辺に生えているのでこの名がつきました。高径の植物と混生しているのですが、この花にはモンシロチョウやクマバチなどが多くやって来て盛んに蜜を吸っています。

同じくD湿地では、この時期オオシオカラトンボ(トンボ科)が多く見られます。オスはシオカラトンボより体の青色が鮮やかで目が黒いので見分けがつきます。池の上で何匹ものオスがしきりに飛び回っていると、木の陰からメスがスーッと現れました。メスを巡るオスの争いはまるで戦闘機の空中戦のようで見入ってしまいます。トンボの動きに目がついていきません。すると視界の片隅にペアになったトンボがスーッと。いつの間に‥
令和8年度の公開日は7月11日(土曜)、7月12日(日曜)、8月8日(土曜)、8月9日(日曜)、9月19日(土曜)、9月20日(日曜)の6日間です。公開時間は9時から12時までです。午前中のみです。時間に気をつけてお越しください。
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