壱町田湿地の様子 2022年5月15日
4月下旬から鳴き始めたハルゼミ、マツ林の高い所で鳴いているので姿は見えないのですが、ミンミンゼミに似たその鳴声は天気の良い日には盛んに聞こえてきます。ムカシヤンマも多く飛び交うようになってきました。雑木林では木々の花々も次々と咲いています。5月の後半はササユリが見頃をむかえます。
4月下旬、観察路沿いでウメモドキ(モチノキ科)に似た木が小さな白い花を球状につけていました。カマツカ(バラ科)でした。カマツカは低山や丘陵の林縁などで見られる落葉の低木です。材が硬くて鎌の柄に使ったことからカマツカ(鎌柄)と言われています。花期は4月から5月、ヒラタアブの仲間が盛んに蜜を吸っていました。
こちらはC湿地で白い小さな花を房のように咲かせているサワフタギ(ハイノキ科)です。多数の長い雄しべが花からこぼれんばかりに伸びています。サワフタギも日本各地に分布する落葉の低~小高木です。沢蓋木(さわふたぎ)とは、繁茂した木が沢を覆い隠す様子に由来しています。
雑木林の一角ではエゴノキ(エゴノキ科)が満開でした。沢山の蕾がサクランボのように枝からぶら下がっていたのが、5月上旬に開きました。枝の下にぶら下がるように花が咲くので、下から見るとすごく華やかで美しく「森のシャンデリア」とも称されているそうです。
フェンスに絡んで咲いているのはスイカズラ(スイカズラ科)です。花は唇形で、上唇は四つに浅く裂け下唇は幅広の線形をしています。花は面白いのですが常緑のつる性低木で、他のつる植物同様フェンスなどの施設維持には厄介な存在で、放っておくと大変です。
久しぶりにトノサマガエル(アカガエル科)を見ました。壱町田湿地の隣の田んぼでは水が張られ、田植えの季節の到来です。それに合わせて出てきたのでしょうか、この日は雑木林の落葉の上でじっとしていました。
草刈りをしていると色々な生き物に出会います。この日、草の陰から出てきたのはヒバカリ(ナミヘビ科)でした。褐色の体に暗褐色の頭頂部でスマートな体つきです。「噛まれたら命がその日ばかり」と考えられていたのが日計(ひばかり)の名前の由来ですが、実際には毒はないとのことです。
令和4年の一般公開の予定は、7月24日(日曜)、8年6月(土曜)、8年7月(日曜)、9月17日(土曜)、9月18日(日曜)の5日間です。
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