壱町田湿地の様子 2021年2月20日

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ページ番号1002297  更新日 2022年10月21日

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今シーズンの冬は寒い日が多く、春の訪れも昨シーズンよりも若干遅いようです。

2月の小中学生ボランティアでは、名和昆虫博物館研究員の水野先生を講師にお招きして、冬の昆虫観察をしたり、知多半島・壱町田湿地で見られる昆虫についての話を伺ったりしました。越冬する昆虫を探すには、陽だまりのような暖かい場所ではなく、日差しがあまりなく温度の変動が少ない場所を探すとよいとのことで、林床の枯れ枝や刈草を積んだ塚を掘り返してみました。小さなムカデや冬眠中のアマガエルなどに出会うことができました。

また、雑木林の間伐の際に見つけたスズメバチの巣を間近で観察しました。形状からコガタスズメバチ(スズメバチ科)のものであり、巣で越冬はしないことなど教えていただきました。ちなみに、壱町田湿地では「毒虫・マムシに注意」という立て看板があります。

<観察場所>スズメバチの巣:A湿地脇の雑木林

壱町田の雑木林には、オキアガリネズ(ヒノキ科)という面白い名前の木があります。一見、樹勢が衰えて斜めに倒れかかっているように見えますが、この状態でしっかり生きています。これは、内陸部に分布するネズ(ネズミサシ)と海岸の砂地などに分布するハイネズとの交雑種と言われ、幹が直立するネズと幹が地を這うように広がるハイネズとの間を取ったような形態に見えます。愛知県の丘陵地に分布し、この地域特有の植物の一つです。

C湿地奥の林床ではカンアオイ(ウマノスズクサ科)の花がひっそりと咲いています。夏から秋にかけては、他の草に覆われてなかなか姿を見られませんでしたが、草刈りですっきりとした草むらでハート形の葉をそっとめくると、地面に這うように咲く小さな花が確認できます。

D湿地ではハンノキ(カバノキ科)が花をつけました。他の植物より一足早く咲くハンノキの花が壱町田湿地に春を運んでくるようです。

<観察場所>オキアガリネズ:観察路 カンアオイ:C湿地 ハンノキ:D湿地

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