壱町田湿地の様子 2024年7月20日
7月18日、東海地方の梅雨が明けました。6月21日が梅雨入りだったので、平年と比べると梅雨の期間が短かったですが、壱町田湿地は2月からの降水量が多いこともあり、かなり潤っています。更に、気温の高さも手伝ってシロバナナガバノイシモチソウの生長は順調に進み、令和6年は開花数も多いように感じます。
7月10日頃の湿地の様子です。シロバナナガバノイシモチソウは梅雨時に生育の勢いが増すようで、この時期は真っ盛りです。地上付近からの光景は、粘液をつけた葉がうっすらと白く広がり、それに埋もれるように点々と白い花が見えています。虫を誘い捕まえる怪しいお花畑です。
B湿地の入り口付近にはムラサキミミカキグサ(タヌキモ科)が群生しています。平年に比べ湿地の湧水が豊富なため、この辺りにも常に湧水が流れ込んできます。ムラサキミミカキグサは特に湿潤な環境を選ぶようで、令和6年はこの場所に数多く出現しています。
7月18日、東海地方の梅雨が明けた日に、開花しているヒメミミカキグサ(タヌキモ科)を確認しました。草丈は1センチメートル程度、花の大きさは1ミリメートル程度です。これから暑さが増してくると開花数も増えてくると思います。運が良ければ、一般公開日に単眼鏡を通して花の様子をご覧いただけるでしょう。
花の盛りは過ぎてしまいましたが、湿地の所々ではトウカイコモウセンゴケ(モウセンゴケ科)が咲いています。周囲の草丈が高くなっているため見つけにくくなってはいますが、湿地の中で小さなピンク色の花が点々と咲いています。
湿地の周囲に目をやるとノリウツギ(アジサイ科)の白い花が見られます。アジサイから少し遅れてこれから見頃を迎えます。
こちらの白い花はヌマトラノオ(サクラソウ科)です。D湿地の桟橋の先で繁茂しています。D湿地は溜池でヒメガマも群生しており、A湿地やB湿地とは違った趣があります。
令和6年の壱町田湿地一般公開の予定は、7月21日(日曜)、8月3日(土曜)・4日(日曜)、9月14日(土曜)・15日(日曜)の5日間です。
より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。
このページに関するお問い合わせ
歴史民俗資料館
〒470-2336 愛知県知多郡武豊町字山ノ神20番地1
電話番号: 0569-73-4100
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。(外部リンク)