壱町田湿地の様子 2023年12月20日

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ページ番号1004626  更新日 2023年12月20日

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晩秋から初冬にかけて、天気予報では「月外れの」という言葉がよく聞かれました。壱町田湿地での温度変化の記録をみると気温の変動が大きく乱高下していることが分かります。暖かいながらも12月半ばを迎えた壱町田湿地では、ハゼノキの紅葉が落ち始め、ウメバチソウの花が咲き残る中、湿地の枯草刈りの時期を迎えました。

写真:フィールド講座

12月6日に、愛知教育大学の理科のフィールド講座が壱町田湿地で行われました。30名ほどの学生が、湧水湿地の環境やそこに生育する植物について学びました。湿地植物からするとシーズンオフの時期ですが、春から秋にかけてシロバナナガバノイシモチソウを観察調査してきた学生から調査状況の説明を受けました。

写真:ネズ芽生え

立ち枯れた草を刈っていくと、今まで草の陰に隠れていたものが顔を見せます。写真はオキアガリネズ(ヒノキ科)の芽生えです。オキアガリネズは内陸分布のネズミサシと沿岸部のハイネズの交雑種で、東海地方特有の種です。湿地内でよく発芽を見かけるのですが、なかなか生長せず殆ど枯れてしまいます。土壌が湿潤すぎるのかもしれません。

写真:ドロバチの巣

こちらはドロバチの巣です。夏から秋にかけて壱町田湿地では学習広場などで土を口に取っているハチの姿をよく見かけます。電気のメーターボックスの中や百葉箱の中などに巣が作られることはありましたが、今回は草で隠れた木の枝にテニスボール大の巣ができていました。

写真:ヌマガエル

冬眠に入ったところを邪魔したようで、ヌマガエル(ヌマガエル科)がのこのことはい出てきました。湿地内では一番よく見かけるカエルです。暖かい時期には跳ねて逃げて行ってしまうのですが、寒くなったので動きも鈍く、カメラを近づけてもじっとしていました。

写真:カナヘビ

こちらも壱町田湿地でよく見かけるニホンカナヘビ(カナヘビ科)です。晩秋になっても暖かい日には陽だまりなどで動き回っているところをよく見かけました。普段ならカメラを近づける前に草むらに隠れてしまうのですが、気温が下がってきたせいかヌマガエル同様に動きが緩慢になったようです。

写真:センリョウ

冬になると林床で目を引くのがセンリョウ(センリョウ科)のきれいな実です。センリョウは暖地の半日陰を好む常緑小低木で、種がこぼれたり、地下茎で増えたりして、明るい林床一面に広がっています。クリスマスや正月の飾りものとして利用されることの多い木が、壱町田湿地を飾ってくれています。

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