壱町田湿地の様子 2023年10月20日

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ページ番号1004541  更新日 2023年10月25日

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暑かった9月が終わり、10月に入りようやく気温が平年並みに落ち着いてきました。天気番組では「夏から一気に晩秋のような気候になった」などと言われていますが、本当にそのような感じです。湿地の植物たちも先を急いでいるような感じを受けます。

写真:シロバナナガバノイシモチソウ

いつまでも暑さが残ったためでしょうか、壱町田湿地では時季外れの9月の末にシロバナナガバノイシモチソウ(モウセンゴケ科)の花が一輪咲いていました。大部分の個体が9月初旬には姿を消してしまいましたが、遅れて発芽したほんのわずかな小さな個体が湿地の片隅には残っています。

写真:サワシロギク

湿地周辺を白く彩っていたサワシロギク(キク科)の花は、秋の深まりとともに薄い紅紫色に変わってきました。サワシロギクは日本の固有種で、日当たりのよい湿地に生育する多年草です。夏の終わり頃から名前通りの白い花を咲かせていましたが、花期も終わりに近づき花弁の色が紅紫色に変わってきました。

写真:アメリカセンダングサ

こちらもキク科の植物、アメリカセンダングサです。北アメリカ原産の1年草で、秋になるとグングン草丈が高くなり、茎も太くなります。実が熟すと動物の毛や衣服にくっつくので、草刈りでは厄介な相手です。湿地周辺の田畑の道端に多く見られ、セイタカアワダチソウと同じく湿地には入ってきてほしくない植物です。

写真:ジョロウグモ

秋になると勢いが増してくるのはこちらも同じです。ジョロウグモ(ジョロウグモ科)です。夏の間はそれほどでもなかったのに、秋になり大きく太ってきました。湿地や雑木林のあちらこちらで大きな網を張っているので、歩くときは網にかからないように棒を振り振り歩いています。

写真:ミゾソバ

これはミゾソバ(タデ科)です。水辺に生える1年草で、溝に生えるソバに似た草という意味です。葉の形から別名「牛の額」とも呼ばれるようですが、葉の基部の両側が左右に突き出して矛形になっています。小さな花が頭状に集まって咲いています。花被の先の淡紅色がきれいです。

写真:アキノウナギツカミ

こちらはアキノウナギツカミ(タデ科)です。こちらも水辺を好む1年草で、花の感じがミゾソバと大変よく似ています。近づいてよく見ると、ミゾソバとは葉の形が違い、細長い矢じり形の葉が茎を抱くようについています。茎には小さな下向きの刺が密生して、他のものに絡みつきます。刺の多い茎でウナギでもつかむという意味から名前がついています。

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