壱町田湿地の様子 2023年7月20日

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ページ番号1004363  更新日 2023年7月21日

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7月20日、東海地方が梅雨明けしました。5月の終わりに梅雨入りして以降、梅雨の前半はまとまった降雨があり、高めだった気温も落ち着きました。6月は梅雨空の下ミミカキグサをはじめとする湿地植物の開花はやや遅れ気味でした。7月中旬からは再び暑さが増し、壱町田湿地でも気温が35度を超える日があります。

写真:シロバナナガバノイシモチソウ

6月14日に開花を確認したシロバナナガバノイシモチソウ(モウセンゴケ科)は、花のピークを迎えています。日によって波がありますが、7月15日に調べたところA湿地で約400、B湿地で約570の開花数でした。7月の一般公開日には、白く可愛い花をご覧いただけると思います。

写真:ミミカキグサとムラサキミミカキグサ

遅れ気味だったミミカキグサ(タヌキモ科)の開花ですが、湿地の所々で見られるようになってきました。写真はミミカキグサとムラサキミミカキグサが並んで咲いている様子です。これから暑くなるにつれて開花数も増えてきます。

写真:ノリウツギ

湿地周辺ではノリウツギ(アジサイ科)が白い花を咲かせています。アジサイの仲間の落葉低木で円錐状に花序をつけます。花自体は小さく白いつぼみのように見え、花弁のように見えているのは、がく片が変化した装飾花です。梅雨の終わりころから夏にかけ彩ってくれます。

写真:ノギラン

C湿地ではノギラン(キンコウカ科)が咲いています。ノギランは日当たりのよい草原に自生する多年草で、北海道から九州まで広く分布しています。ロゼット状に広がった葉の間から花茎を伸ばし、総のように小さな花をたくさんつけています。花は下から上へと咲き上っていきます。

写真:ヌマトラノオ

D湿地ではヌマトラノオ(サクラソウ科)が花を咲かせています。ヌマトラノオは名前の通り沼地などの水辺に生える多年草で、地下茎を伸ばし群生します。群れて咲く白い花に、蜜を求めてタイワンタケクマバチがやってきました。最近は在来種のキムネクマバチよりも多く見かけます。

写真:オオシオカラトンボ

同じくD湿地の水辺でオオシオカラトンボ(トンボ科)が産卵をしていました。メスが水面に産卵している間、オスがすぐそばで見守っているようです。オオシオカラトンボはシオカラトンボより青色が鮮やかで、夏の壱町田湿地で最も普通に見られるトンボです。

令和5年の公開予定は、7月23日(日曜)、8月5日(土曜)、6日(日曜)、9月9日(土曜)10日(日曜)の5日間です。

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