壱町田湿地の様子 2023年11月20日

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ページ番号1004580  更新日 2023年11月22日

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令和5年の秋は気温の変動が大きく、11月に入っても夏日を観測する日がありました。かと思うと急に12月のような気温になります。晩秋の壱町田湿地ではハゼノキの仲間が紅葉し、冬枯れが始まった草の間からはスイランやウメバチソウの花がようやく顔を出しました。

写真:ヌルデの紅葉

B湿地の周辺では一部の木が紅葉しています。近づいてみるとヌルデ(ウルシ科)の葉でした。ヌルデは落葉小高木で、羽状複葉の小葉の間の葉軸に翼があるのが特徴です。ウルシの仲間なのでかぶれやすい木ですが、日本産のウルシ類の中では毒性が低いようです。常緑樹の多い壱町田湿地ではハゼノキ(ウルシ科)やヌルデなどの紅葉が目を引きます。

写真:ウメバチソウ

B湿地の一角では11月に入るとウメバチソウ(ニシキギ科)が咲き始めます。ウメバチソウは北方系の植物なので壱町田では涼しくならないと伸び始めません。暑い日が長く続いたのでなかなか姿が見られませんでしたが、11月中旬になりようやく咲きそろってきました。

写真:スイラン

A湿地の片隅ではヌマガヤなどの葉の間からスイラン(キク科)が花を咲かせました。スイランは水辺や湿地に生える多年草で、壱町田湿地では10月下旬から11月中旬にかけて開花しています。ヌマガヤの株間から細長い茎や葉が伸び、立ち上がり枝分かれした茎の頭に黄色い頭花をつけています。

写真:コウヤボウキ

林床ではコウヤボウキ(キク科)が咲いていました。コウヤボウキは山地や丘陵のやや日当たりのある乾いたところに生育する落葉小低木です。学習広場の脇の林内に生えていますが、以前すぐ横のクスノキを間伐したので今までより木漏れ日がよく当たるようになったのか、たくさん花をつけました。

写真:ノコンギク

雑木林周辺では野菊も目にします。写真はノコンギク(キク科)だと思われます。舌状花が白く見えたので別の種類(イナカギク・シロヨメナ)かとも思いましたが、翌日見てみると淡い紫色でした。ノコンギクは山野にもっとも普通にある多年草で、野に咲く紺色のキクということからこの名がついています。

写真:ムラサキミミカキグサ

11月中旬からは湿地の草刈りを始めたいのですが、枯れ草を少し刈ってみるとムラサキミミカキグサ(タヌキモ科)がまだ咲いていました。晩秋になり草丈は小さくなっていますが、ミミカキグサやホザキノミミカキグサも湿地の所々に残っています。草刈りは、もう少し先になりそうです。

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