壱町田湿地の様子 2023年6月20日

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ページ番号1004316  更新日 2023年7月21日

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5月29日に東海地方が梅雨入りし、台風が前線を刺激した影響でまとまった降雨もありました。乾燥が気になっていた湿地も潤うようになってきました。高めだった気温は5月下旬から落ち着き、梅雨空の下、平年並みに推移しています。

写真:カキラン

5月下旬からB湿地の観察路沿いでカキラン(ラン科)が咲いています。天然記念物に指定された当初100株以上あったこのランは、盗掘の被害ですっかり減ってしまったそうです。壱町田湿地を守る会の努力で年々少しずつですが回復しています。6月下旬まで見られます。

写真:コクラン

カキランに続いて雑木林の林床ではコクラン(ラン科)も咲き始めました。コクランは常緑樹林の湿った場所に生育する多年草です。黒紫色の小さな花は林床ではあまり目立ちませんが、よく見るとユニークな形をしています。黒蘭はその花の色からついた名です。

写真:サカキ

これはサカキ(モッコク科)の花です。サカキは暖地性の常緑小高木で、枝葉は神事に使われることの多い木です。神棚の捧げ用に店先で目にすることも多いですが、花を見る機会は少ないと思います。白色の小振りな花がひっそりと下を向いて開いて、清楚な感じを受けます。

写真:イソノキ

イソノキ(クロウメモドキ科)の花には盛んに虫がやって来ます。イソノキは山野の湿った場所に生える落葉低木です。小さな蕾が集まったような花は、先がほんの少し開くだけで目立たないのですが、不思議とハチやチョウが群がっています。

写真:モウセンゴケ

トウカイコモウセンゴケ(モウセンゴケ科)の開花から遅れて、モウセンゴケ(モウセンゴケ科)が咲き始めました。葉の様子からでは区別しにくいですが、花が咲くと一目瞭然、ピンク色のトウカイコモウセンゴケに対してモウセンゴケの花は白色です。A湿地の入り口付近で群れて咲いています。

写真:シロバナ‥

6月14日にシロバナナガバノイシモチソウ(モウセンゴケ科)の開花を確認しました。梅雨空が続き成長が遅れ気味かと思っていたところ、前日に晴れて気温が上がったのが引き金になったのでしょうか、湿地の所々で白い花が見られるようになりました。梅雨の間気温があまり上がらないので、全体に株は小さく数も少ないように感じます。

令和5年の公開予定は、7月23日(日曜)、8月5日(土曜)、6日(日曜)、9月9日(土曜)10日(日曜)の5日間です。

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