壱町田湿地の様子 2023年5月20日

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ページ番号1004281  更新日 2023年7月21日

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週末ごとに天気が崩れることが多かった5月、天候は比較的安定し日差しも強く草木の成長も旺盛です。乾燥気味の気候と日差しの強さとで壱町田湿地は乾き気味で、地下水位も低く補水の必要があります。天気を見ながら補水量を増やしています。

写真:シロバナ‥

4月初旬に発芽したシロバナナガバノイシモチソウ(モウセンゴケ科)は、1か月半ほどたって大きいものでは草丈3cmから4cmに成長しました。葉にある腺毛には小さな虫も捕まっているのが見られます。気温が30℃を超えるような日が多くなってくるとどんどん成長していきます。

写真:トウカイコモウセンゴケ

4月の下旬からはトウカイコモウセンゴケ(モウセンゴケ科)が咲き始めました。トウカイコモウセンゴケは湿地の中でも地表が乾き気味な場所に多く見られます。令和4年に比べて5年の方が分布が広がってきています。湿地の乾燥化が心配されるところです。

写真:ササユリ

5月上旬に咲き始めたササユリ(ユリ科)は中旬にピークを迎えました。花をつけるまでに生長するのに数年かかるので、写真のように多くの花をつける株はかなりの古株です。ネザサの陰には一輪だけの花をつけた背丈の低いササユリが所々に見られます。

写真:ノイバラ

保護区域内の草刈りをしているとあちらこちらでノイバラ(バラ科)に出くわします。ノイバラは日当たりのよい草原や河川敷などに生える小低木です。花は可愛いのですが、サルトリイバラ(サルトリイバラ科)同様に刺が厄介なので、刈り払うことになります。

写真:カキツバタ

D湿地と保護区域北側の道路沿いの湿地ではフェンス越しにカキツバタ(アヤメ科)の花を見ることができます。カキツバタは湿原に生える多年草で、刈谷市にある「小堤西池のカキツバタ群落」は国の天然記念物に指定されています。それほど大きな群落ではありませんが壱町田でもその姿を見ることができます。

写真:コウホネ

カキツバタと同様に保護区域北側の道路からはフェンス越しにコウホネ(スイレン科)の黄色い花を見ることができます。コウホネは愛知県では絶滅危惧1B類(EN)に指定されています。花が咲いている時期が5月から9月と長いので、近くを通りかかった折にはフェンス越しにご覧ください。

令和5年の公開予定は、7月23日(日曜)、8月5日(土曜)、6日(日曜)、9月9日(土曜)10日(日曜)の5日間です。

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