壱町田湿地の様子 2023年3月20日

ツイッターでツイート
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページ番号1004176  更新日 2023年3月22日

印刷大きな文字で印刷

3月に入ると平年に比べても暖かい日が多くなり、最高気温が4月下旬並みという日もあります。各地で桜の開花が発表され、愛知県でも観測史上最も早い開花となっているようです。一気に春の陽気となり、壱町田湿地でも草木が動き始めました。

写真:ショウジョウバカマ

湿地でいち早く咲き始めるのがショウジョウバカマ(メランチウム科)です。C湿地では南東に面した斜面の所々で線香花火のような薄い紅紫色の花が見られます。花を猩々(しょうじょう:想像上の怪物)の赤い顔に見立てたものですが、パステルカラーの小さな花は愛らしく見えます。

写真:モウセンゴケ

2月に紹介したモウセンゴケ(モウセンゴケ科)です。1か月の間に丸まっていた越冬芽が開き、葉を展開させ始めています。スプーン状の葉の先には多数の腺毛があり、粘液が光って見えます。

写真:トウカイコモウセンゴケ

こちらも2月に紹介したトウカイコモウセンゴケ(モウセンゴケ科)です。葉はしゃもじのような形をしておりモウセンゴケとは雰囲気が違います。モウセンゴケとコモウセンゴケの交雑起源の種で、東海地方・近畿地方を中心に分布しています。写真の株は早くも花茎を伸ばし始めていました。

写真:アマガエル

フェンス沿いのササを刈っていたらアマガエルが現れました。すぐ横の水路ではメダカの泳ぐ姿も見られます。写真のアマガエルは枯葉や枯草の間で過ごしていたのでしょうか、ベージュと黒褐色の迷彩が寝起きの感じを出していると思いませんか?

写真:コブシ

3月の中旬になるとA湿地横のコブシ(モクレン科)の花が咲き出します。多くの花芽がついているので心待ちにしているのですが、なかなか咲きそろいません。原因は、ヒヨドリが蜜を求めてやって来て、膨らんだ蕾のうちに啄んでいるからのようです。写真の奥の花も啄まれてしまっていますね。

写真:キチョウ

雑木林ではミツバアケビ(アケビ科)が新芽を出し始めました。ブドウの房のように見えるのは雄花の集まりです。小さな淡い緑色の新葉が、春がやって来たことを告げているようです。

より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。

ページのご感想入力は専用フォームをご利用ください。(外部リンク)

このページに関するお問い合わせ

歴史民俗資料館
〒470-2336 愛知県知多郡武豊町字山ノ神20番地1
電話番号: 0569-73-4100
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。(外部リンク)