壱町田湿地の様子 2023年2月20日

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ページ番号1004115  更新日 2023年2月22日

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大寒の頃には知多半島でも雪が降ることがあります。この冬は記録的な寒波が押し寄せ、積雪も見られました。しかし、立春を過ぎると平年に比べ暖かい日もあり、春めいた日差しの強さを感じるようになってきました。

写真:A湿地の様子

1月25日には積雪がありました。写真は雪が積もった日の午後のB湿地の様子です。周囲の木々や観察路には雪が残っていますが、湿地の中はだいぶ雪が解けています。草丈が低い場所では日照や流水の影響か、比較的早く雪が解けます。翌日には湿地内には殆ど雪が残っていませんでした。

写真:B湿地の様子

2月中旬にはハンノキ(カバノキ科)が花をつけます。ハンノキは湿地や沼沢地に生育する落葉高木です。雄花と雌花があり、枝先に尾状に垂れ下がっているのが雄花の集まりで、その元の所で小さく枝分かれした先についているのが雌花の集まりです。

写真:C湿地の様子

B湿地東側の小さな池の池岸でサワギキョウ(キキョウ科)の芽吹きが見られました。サワギキョウは湿地に生育する多年草で、花期は秋ですが、もうすでに株の更新が始まっているようです。

写真:ショウジョウバカマ

D湿地では枯草の下でカキツバタ(アヤメ科)の新芽が出始めていました。こちらも春の準備を始めているようです。

写真:カンアオイ

B湿地内ではトウカイコモウセンゴケ(モウセンゴケ科)が越冬芽を作って冬の寒さを乗り切っています。日当たりのよい場所では大きな株が見られました。心なしか越冬芽が少し葉を開き始めたように見えます。葉には腺毛がびっしりと生え、モサモサした感じを受けます。

写真:キチョウ

こちらはモウセンゴケ(モウセンゴケ科)です。A湿地のかなり湿った場所に生えていました。トウカイコモウセンゴケに比べると小さくすべすべした感じです。周囲の葉は枯れ、越冬芽しか残っていません。同じモウセンゴケの仲間でもトウカイコモウセンゴケとモウセンゴケとでは冬の越し方も少し違うようです。

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