壱町田湿地の様子 2022年12月20日

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ページ番号1004029  更新日 2022年12月24日

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暖かい日が続いていましたが、12月も中旬になり一変して冬の寒さが感じられるようになりました。湿地は一面冬枯れの景色となり、枯草の刈取作業が始まりました。

保全地域の雑木林では、赤く色づいた木の実が目を楽しませてくれます。

写真:ヒメジソ

雑木林の中で一番目に付くのがセンリョウ(センリョウ科)です。センリョウは暖地の半日陰を好む常緑小低木で、花は目立たないですが晩秋から冬にかけて赤や黄色に色づいた実がきれいです。「千両」は縁起物として庭木などにもよく植えられています。

写真:スイラン

センリョウと並んで林内で多く見られるのが同じく常緑小低木のマンリョウ(サクラソウ科)です。センリョウが葉より上に実をつけるのに対し、マンリョウは葉より下にたくさんの実をつけています。「万両」も「千両」と同じく縁起物として植木や鉢植えに用いられます。

写真:サワシロギク

マンリョウによく似たヤブコウジ(サクラソウ科)です。どちらもヤブコウジ属なので見た感じはよく似ていますが、ヤブコウジは丈が低いのと実の数が少ないので区別できます。また、地下茎を伸ばして増えるので林内の一角に群生しています。こちらは「十両」と呼ばれることもあります。

写真:フユノハナワラビ

こちらは常緑低木のナンテン(メギ科)の赤い実です。ナンテンは中国原産とのことですが、「難を転ずる」縁起物として庭木によく用いられています。こうしてみると壱町田の雑木林は縁起物でいっぱいです。

写真:ハゼ・ヌルデ

ウメモドキ(モチノキ科)の実も赤いです。ウメモドキは山中の湿地など湿った場所に生育する落葉低木で、葉がウメの葉に似ていることからこの名が付けられました。葉が散った後も赤い実が残り、これを観賞するために庭木としても用いられます。

写真:小中学生ボランティア

こちらはクチナシ(アカネ科)の実です。クチナシも庭木などでよく見かける常緑低木です。実の先に尖って見えるものはがく片で、上部に残ったがくを「口」、下部の実を「梨」とし、「口梨」という説もあるそうです。

鳥が種を運んでくるのか、庭木などで身近な木も保全地域内ではよく見られます。

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