10月の植物

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ページ番号1002313  更新日 2022年10月21日

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アオツヅラフジ(ツヅラフジ科)

写真:アオツヅラフジ(ツヅラフジ科)

山や道ばたなどにはえる落葉性のつる植物。葉は長さ4-8cm、多くは先がまるく、浅く3裂するものもある。雌雄異株。多くの黄白色の花が穂になって咲く。花はがく片6、花弁6をもち、花弁はがく片より小さくて先が2裂する。雄花にはおしべ6、雌花にはめしべ1がある。めしべは子房が深いみぞで6部に区切られ、受粉後は各部が完全に分離して、それぞれが1個の果実となる。1個の花から2~6個のまるい果実がみのる。果実は球形、径6mm、はじめは青く、熟せば黒くなる。根や茎が薬用(鎮痛・消炎)に使われる。

湿地での生育場所 雑木林のヘリ

イヌタデ(タデ科)

写真:イヌタデ(タデ科)

道端やあぜ道などにはえる1年草。高さ20~60cm。茎は枝をよく分け、葉は深緑色、長さ4~8cm、幅10~25mm、先はだんだん細くなる(先端は丸い)。さや状托葉は、長さ5~10mm。花穂は円柱状で多くの花がつく。花は長さ2~2.5mm、花被は深く5裂して、淡紅色。和名イヌタデは、辛味がなく食用にならないタデの意味。別名アカノマンマは、粒状の紅花を赤飯にたとえた名。
花期:8~10月。

湿地での生育場所 雑木林のヘリ

オオミズゴケ(ミズゴケ科)

写真:オオミズゴケ(ミズゴケ科)

全国に広く分布する。平地から高地の冷涼な湧き水にある湿地に群落をつくる。緑色、乾燥すると白くなる。茎は直立し、側方や下方に伸びる枝を密に出す。長さ10cm以上になる。表皮細胞にらせん状の肥厚がある。葉身細胞には透明細胞(貯水細胞とも呼ばれ、多量の水を吸収し貯水する。)と葉緑細胞の2種があり、交互に並ぶ。雌雄異株。園芸用として利用価値が高いため大変な乱獲にあっている。愛知県:準絶滅危惧NT。(国:NT)

湿地での生育場所 C湿地

クルマバザクロソウ(ザクロソウ科)

写真:クルマバザクロソウ(ザクロソウ科)

道ばたや畑地に群がって生える無毛の1年草。北アメリカ原産で江戸時代末期に帰化。茎は丸く、高さ10~25cm、多くの枝を分けて広がる。葉は4~7枚ずつ輪生状をなし、葉身は倒披針形、長さは12~25mmで1脈がある。上面は光沢が少なく、質は軟らかい。葉腋に白色の花を数個ずつ束生する。がくは5で長楕円形、長さ2mmほど、白色で花弁状、緑色の3脈がある。花弁はない。果実は長さ3mm。種子は径0.4mmで、表面には同心円状のすじが見られる。花期:7~10月。

湿地での生育場所 駐車場

スイラン(キク科)

写真:スイラン(キク科)

水辺または湿地にはえる多年草。しばしば群生する。茎は高さ50~100cmになり、よく分枝する。根出葉は線状披針形で長さ15~50cm、幅12~30mm、縁にまばらに歯があり、両面とも毛がなく厚い。茎にも小さい葉をつける。頭花は黄色で径3cmほど。総ほうは筒状をなし、少し褐色の毛がある。小花は17~29個ある。ランの葉のように細長いのでこの名がついた。花期:10~11月。

湿地での生育場所 A湿地

スズカカンアオイ(ウマノスズクサ科)

写真:スズカカンアオイ(ウマノスズクサ科)

常緑の多年草。葉は長い柄があり、卵形で基部は深いハート形。多くは表面に白い斑紋があり、脈に沿ってへこむ。花は葉柄の基部に地面に埋もれるように咲き、径25~40mm、黒紫色。がくは筒状で長さ約10mm、がく裂片は三角状で、筒部より長い(17~40mm)。静岡県中部以西、愛知県・岐阜県・三重県に分布。花期:10~3月。

湿地での生育場所 雑木林のへり

ニッポンイヌノヒゲ(ホシクサ科)

写真:ニッポンイヌノヒゲ(ホシクサ科)

水田や沼地に生える無茎の1年草。葉は束生し、長さ10~20cm、中ほどの幅3~5mm、先端はやや硬質鈍形で、上面はやや光沢がある。花茎は高さ15~22cm、5肋がありややねじれる。頭状花序は倒円錐形から半球形、径6~8mmで雄花と雌花が混生する。総ほう片は、披針形で先はとがり、頭花より長い。雄花は長さ2mm、花弁は3、下部は筒状に合着。おしべ6、やくは黒色。雌花は長さ約2.5mm,花弁は3で離生、めしべ1で先が3本に裂けている。。花期:9~10月

湿地での生育場所 A・B湿地

ヒガンバナ(ヒガンバナ科)

写真:ヒガンバナ(ヒガンバナ科)

川の土手、墓地、田のあぜなどにはえる多年草。地下に黒い皮を被ったりん茎があり、葉は晩秋~初夏まで。花茎の高さは40~70cm、頂に薄い膜状の包葉がつく。その間から放射状に出た花柄の先に5~10花つく。花は外花被片3、内花被片3、おしべ6、めしべ1よりなる。花被は共に朱赤色で、形も大きさもほとんど同じで、強くそり返り、へりが波状に縮む。花期は短く、ちょうど秋の彼岸前後なのでこの名がある。花期:9~10月。

湿地での生育場所 雑木林のへり

ヤブラン(ユリ科)

写真:ヤブラン(ユリ科)

山の木陰にはえる多年草で、多数の葉が群がり、大きな株になる。葉は濃緑色、厚くて光沢があり、長さ30~50cm、幅7~12mm。株の中から多数の花茎が立ち、高さ30~50cm、多くの淡紫色の花が数個ずつかたまってつき、長さ8~12cmの穂になる。花は花弁6、おしべ6、めしべ1からなる。種子は球形、径5mm、光沢があって黒い。花期:8~11月。

湿地での生育場所 雑木林のへり

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