7月の植物

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ページ番号1002310  更新日 2022年10月21日

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アギナシ(オモダカ科)

写真:アギナシ(オモダカ科)

水の浅い、山寄りの水田によくはえる多年草。葉の根際に小さな球状の芽をたくさんつける。根茎はなく、葉の裂片の先をルーペで見ると、ごく小さくふくれているので、先まで糸のように細くなっているオモダカと区別できる。それに下2つの裂片は、上の裂片より短い。花茎は30-80cm、上部に3個ずつ輪生する総状花序をつける。一番下または2段ほどは雌花、上部は雄花。アギナシというのはあごがないという意味で、初めて出る葉の下が分かれず、一枚であることからアギナシとなった。花期:7-10月

湿地での生育場所 D湿地

イヌガラシ(アブラナ科)

写真:イヌガラシ(アブラナ科)

道端やあぜ道などに生える小さな多年草で、全体毛がない。茎の高さ30~50cm、よく枝分かれをする。葉は濃緑色、大小不ぞろいの深い鋸歯があり、下方の葉は羽状に裂けるものもある。(葉の基部は小さな耳になって茎をだく)。花は小さな十字形花で、径4mm、がく片4、花弁4、おしべ6、めしべ1からなり、花弁は黄色の長さ約3mm。果実は細い円柱形で、弓形に曲がり、長さ16~20mm、幅約1mm、中には種子が2列に並ぶ。花期:4~9月。*スカシタゴボウによく似る。

湿地での生育場所 フェンス沿い

キバナノマツバニンジン(アマ科)

写真:キバナノマツバニンジン(アマ科)

北アメリカ原産の帰化植物(1年草)。葉は長さ1cm、幅3mmほど。線形で無柄。茎の下部では対生するが、通常は互生。やや粉白色を帯びる。茎は細く、直立して高さ20~70cm。上部で多くの枝分かれをする。花は淡黄色、径7mm、5弁花を茎の先端にまばらにつける。花柄はごく短く、がく片5のうち内側の3枚には、へりに白色の腺毛がならぶ。おしべ5個、花柱5個。葉には側脈がはっきり見える。子房は5室ある。果実は、直径2~3mmの球形。花期:6~7月。

湿地での生育場所 A・B湿地

クチナシ(アカネ科)

写真:クチナシ(アカネ科)

静岡県以西の山地にはえる常緑低木。広く植栽されている。茎は株立状でよく枝を分け、高さ1~3m。葉は対生し、長さ5~10cmの長楕円形、鋸歯はなく表面に光沢がある。枝先の葉腋に芳香のある白い花が1個ずつつく。花冠は筒部が細く、先が5~7裂し、平開して直径6~8cmになる。おしべは6個。花柱は長さ約4cmのこん棒状でよく目立つ。果実は倒卵形で長さ2cmくらい。6本の稜があり、先に6個のがく片がつく。和名は実が熟しても口を開いて種子を出さないことから。果実は、薬用・染料になる。花期:6~7月。

湿地での生育場所 雑木林のへり

コウホネ(スイレン科)

写真:コウホネ(スイレン科)

池や沼に生育する多年草(水草)。葉は根生し長い柄を伸ばす。長さ20~30cmの長楕円形で、基部は矢じり形に切れ込む。直立した花茎に径4~5cmの黄花を開く。花弁のように見えるのは5枚のがく片で、皿状に開いた中に黄花があり、長さ1cm足らずの長方形の花弁を多数つける。花期:5~9月。平成25年は4月中旬より咲き始めた。

湿地での生育場所 D湿地

サカキ(ツバキ科)

写真:サカキ(ツバキ科)

関東南部以西山地にはえる常緑高木。幹は直立して高さ8~10m。葉は互生し、長さ6~10cmの卵状長楕円形で、質が厚く光沢がある。鋸歯はない。花は下向きに開く。花弁は5個、長さ8~10mm、白色で後に黄色みをおび、基部でわずかに合着。花柱は長く、先は短く2~3裂する。果実は直径4~8mmの球形で、秋に黒く熟す。神事での使用は西日本中心。花期:6~7月。

湿地での生育場所 雑木林の中

センリョウ(センリョウ科)

写真:センリョウ(センリョウ科)

暖地の林内にはえる多年草。高さ50~80cmになる。葉は互生し、長さ6~14cmの長楕円形で先はとがり、ふちにあらい鋸歯がある。茎の先に2~3個の短い穂状花序をつける。裸のめしべの横腹におしべの花粉袋がついているだけのとても変わった花。冬に実が赤く熟し、正月の飾りに用いる(切花で)。「千両万両あり通し」というように、お金がたくさんあるようにということでめでたい名前。花期:6~7月。

湿地での生育場所 雑木林の中

ナガバオモダカ(オモダカ科)

写真:ナガバオモダカ(オモダカ科)

抽水植物(根は水底に固着して、茎や葉の一部が水の上に抜き出る植物)。常緑多年草。本州に分布。北米原産の帰化植物。雌株のみ帰化。地中をはう地下茎で新しい株をつくり広がる。3輪性の総状花序(花茎15~70cm)をつける。雌花は径約1.5cm、花弁は3枚で白色、中央部に緑色をした多数の雌蕊が集まる。冬は沈水葉をつけて越冬する。熱帯魚店で「ジャイアントサジタリア」の名で販売されているものと同じ。花期:4~9月。

湿地での生育場所 D湿地

ナガバジャノヒゲ(ユリ科)

写真:ナガバジャノヒゲ(ユリ科)

山野の林下にはえる多年草。ジャノヒゲに似るが、葉が長く30~40cmになる。花柄の長さ8~10mm。地中をはう地下茎は出ない。11月頃には光沢のないコバルト色で径7mm前後の実を数個つける。花期:7月。

湿地での生育場所 雑木林のへり

ハンゲショウ(ドクダミ科)

写真:ハンゲショウ(ドクダミ科)

水辺にはえる多年草。茎は直立し高さ60~100cm、葉は有柄で長さ8~15cm、5本の脈が目立つ。花期になると、花序に接する葉の下半分が白色にかわる。花穂は10~15cmになり、はじめ先が垂れ、後に直立。花は花被がなく、めしべは離生する3~5心皮からなり、これを取り巻くおしべは6~7本で半円形の小包葉に抱かれている。夏至から11日目を半夏とよび、その頃葉が白くなるので「半夏生」という説や葉が半分白くなるので「半化粧」という説などがある。花期:6~8月。

湿地での生育場所 B湿地東側の池

ヒメオトギリ(オトギリソウ科)

写真:ヒメオトギリ(オトギリソウ科)

湿地に生える1年草。茎は4稜形、細くて強く高さ15~40cm。直立し、よく枝分かれする。葉は三角状卵形で長さ5~15mm、円頭。一般に青緑色で、斜め上方に立つものが多い。花は小型、径7~8mm、2出または単出散状花序。花柄は長く、がくは5深裂する。花弁は5、橙黄色、楕円形でお互いに重なる。おしべは10~20、やくは小型、めしべ1で3花柱を持つ。花期:6~8月。

湿地での生育場所 A・B湿地

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