6月の植物

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ページ番号1002309  更新日 2022年10月21日

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イボタノキ(モクセイ科)

写真:イボタノキ(モクセイ科)

山麓や平地の林縁などに普通に生える落葉低木(2~4m)。枝はよく分枝して灰白色。葉は対生し、うすくて光沢がなく楕円形で、長さ2~5cm幅7~20mmで鈍頭。本年枝の先におしべ2、めしべ1の白い花が総状に多数咲く。花冠は長さ7~10mmの筒状漏斗形で先は4裂する。果実は径約7mmの楕円形で、黒紫色に熟す。イボタノキの仲間(オオバイボタ・ミヤマイボタ・ネズミモチなど)の樹皮にはイボタロウムシがつき、イボタロウがとれる。これをろうそく、丸薬のコート、家具のつや出し、生糸や織物の光沢づけなどに利用。花期:5~6月。

湿地での生育場所 雑木林のヘリ

ウメモドキ(モチノキ科)

写真:ウメモドキ(モチノキ科)

本州以南の山野のやや湿り気のあるところに生える落葉低木。庭木、盆栽などとして、広く植栽されている。高さ2‐4m。葉は互生し、長楕円形で長さ4‐8cm、先は尖り、縁に細かい鋸歯がある。6月頃新しい枝に淡紫色の小さな花をつける。雄花は5~20個、雌花は4~5個かたまって咲く。花径3‐4mm。果実は直径5mmぐらいの球形で、10~11月に赤く熟す。雌雄異株

カキツバタ(アヤメ科)

写真:カキツバタ(アヤメ科)

山の湿地にはえる多年草。葉は幅が広く2~3cmもあり、中央の脈がはっきりしない。花は径12cmほどで、青紫色・淡紫色。外花被片(がく)3個と内花被片(花弁)3個は、同じような形や色をしているものや、外片が目立って大きいものもある。外花被片の基部には、幅の狭い白色または黄白色の部分がある。和名のカキツバタとは、「書き付け花」の意味。愛知県の花。花期:5~6月。

湿地での生育場所 D湿地

カキラン(ラン科)

写真:カキラン(ラン科)

谷間や湿った草原にはえる多年草。根茎は横にはい、節から根を出す。茎は高さ30~50cm。葉は5~10枚つき、狭卵形で長さ3~12cm、幅2~4cm、著しい縦脈があり、柄はなく基部は短い鞘となり茎を抱く。頂に10個内外の花がつく。外花被片(がく)は3枚でみかん色、内花被片3枚のうち、側花弁2、唇弁1。唇弁の内面には紅紫色のはん点がある。日本名カキランは、その花の色からついた。別名スズラン。花期:6月。

湿地での生育場所 B湿地

クリ(ブナ科)

写真:クリ(ブナ科)

落葉高木。樹皮は黒褐色で、縦に裂け目がある。葉は互生し、長楕円形で針状の鋸歯がある。雄花序は黄色で細長く、特有の匂いを放つ。その基部に緑色の雌花序が、かたまってつく。クリの堅果は、2~3個が長いとげのあるイガに包まれる。熟すと、イガが4裂して堅果が露出する。花期:6月。

湿地での生育場所 雑木林のヘリ

ケキツネノボタン(キンポウゲ科)

写真:ケキツネノボタン(キンポウ写真:

湿地によくある多年草。茎・葉に立った毛が多く生える。茎は高さ20~80cm。根元の葉は長い柄があって3小葉に分かれ、さらに各小葉は3裂する。葉の裂片はやや幅がせまくて先がとがり、鋸歯もやや鋭い。花は径15mm、花弁はふつう5、黄色で光沢が強く、内面の基部にりん片状の蜜腺がある。とくに果実(そう果)は、花柱の部分がほとんど外側に曲がらない。
花期:4~7月。

湿地での生育場所 雑木林のへり

ササユリ(ユリ科)

写真:ササユリ(ユリ科)

山地の草原に生える多年草。球根(リン茎)は卵形、白色で径2~4cm、苦味はない。葉はあまりつかず、披針形で長さ8~15cm、はっきりした柄がある。花は淡いピンクで、花被片は長さ10~15cm。外片の方が幅がせまく、花粉は赤褐色。発芽して花が咲くまでに、7年ほどかかるといわれている。ササユリのササは、葉がササの葉に似ているため。本州(中部以西)~九州に生育。花期:5月下旬~6月上旬。
湿地での生育場所 雑木林のヘリ

ナンテン(メギ科)

写真:ナンテン(メギ科)

「端正な葉に赤く光る実。難を転ずる魔除けの木」(古い迷信)。東海地方以西の山中に生える常緑低木。木は高さ1~2mになる。樹皮は黒褐色で縦に多数の溝ができる。葉は茎の先に集まって互生し、2~3回奇数羽状複葉。6月ごろ、6弁の白い花が咲き、果実は冬に赤く熟し、正月の飾りにする。葉を赤飯に添える風習は今も各地にある。

湿地での生育場所 雑木林のへり

ノハナショウブ(アヤメ科)

写真:ノハナショウブ(アヤメ科)

酸性で日当たりの良い湿地や草原に生える多年草。葉は長さ20~60cm、幅は5~12mm、直立した葉身には、偽の中央脈があって両面に突き出している。花はやや赤みのある紫色で、径はほぼ10cm、外花被片の基部には幅の狭い黄色部がある。内花被片は小形で直立する。ハナショウブの原種で、野生のハナショウブのこと。学名上はハナショウブの変種。別名:ドンドバナ、ハナカツミ。花期:6月。

湿地での生育場所 B湿地

ハゼノキ(ウルシ科)

写真:ハゼノキ(ウルシ科)

高さ6~10mの落葉小高木(大きなもの:15m)。葉は奇数羽状複葉、長さ20~40cm、無毛の葉柄の先に9~15枚の小葉がつく。小葉は針状長楕円形、先は細くとがり、基部は鋭形、長さ5~12cm、幅18~40mm。6月頃葉腋から長さ5~10cmの円錐花序を伸ばし、多数の小さな花をつける。雌雄異株。花弁は5枚、黄緑色、楕円形で長さ約2mm。果実は扁球形で径9~10月に熟す。紅葉は美しく低地の初冬をいろどる。関西地方以南に分布。花期:6月。

湿地での生育場所 雑木林の中

フジ(ノダフジ)(マメ科)

写真:フジ(ノダフジ)(マメ科)

東北地方以南の山野に自生する落葉つる性の木。つるは右巻きで、他の物に巻きついて長く伸びる。葉は互生し、奇数羽状複葉で複葉の長さ20~30cm。小葉は5~9対あり、長さ4~10cmの卵状楕円形、鋸歯はない。本年枝の先に長さ20~90cmの総状花序を垂らし、紫色~淡紫色の蝶形花をつける。花は花序の基部から順々に先に向かって咲く。豆果はさやの長さ12~20cmで扁平。果皮は緑色から秋に黒褐色に熟す。種子は扁平な円形。
花期:4~7月。

湿地での生育場所 雑木林のへり

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