5月の植物

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ページ番号1002308  更新日 2022年10月21日

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オニタビラコ(キク科)

写真:オニタビラコ(キク科)

道端にごく普通な多年草で、草全体に軟毛がある。葉の大部分は根もとにあって、ロゼットを作る。茎は高さ20~80cm、多くの枝を分け、径7~8mmの頭花が多数つく。果実(そう果)は長さ約2mm、白い冠毛がつく。日本全土に分布。花期:4~6月(暖地では周年)。

湿地での生育場所 雑木林のへり

アメリカフウロ(フウロソウ科)

写真:アメリカフウロ(フウロソウ科)

北アメリカ原産の1年草で、いまは日本中に帰化している。茎は多くの枝を分け、全面にまるで粉のような微細な毛を密生する。葉は掌状に深く切れ込み、裂片は更に細裂する。花は径8~9mmほどの淡黄色の5弁花を数個つける。がく片の先はかたい棒状の突起となる。果実の柄はほとんど直立し、反り返らない。このような特徴により、在来種(ゲンノショウコ)との区別ははっきりしている。
花期:3-6月

湿地での生育場所 駐車場

コナラ(ブナ科)

写真:コナラ(ブナ科)

落葉高木。雑木林を代表する木。新緑、紅葉、裸木の風情を身近に見せてくれる。幹は直立。樹皮は灰色で縦に不規則な割れ目が入る。葉は互生し、倒卵形で先はとがり、縁にあらく鋭い鋸歯がある。当年枝の基部に雄花序を垂らし黄褐色、雌花序は目立たない。果実は、どんぐりの名で知られる堅果、その年内に熟し、直径約10mm、長さ15~20mmの長楕円形で基部をおわん形の殻斗(かくと)が包む。花期:4~5月。

湿地での生育場所 雑木林の中

シロバナマンテマ(ナデシコ科)

写真:シロバナマンテマ(ナデシコ科)

江戸時代、園芸植物としてヨーロッパから導入された、1~2年草の帰化植物。海辺・河岸など乾燥しがちな砂地に広く野生化している。茎は高さ30~50cm、葉とともにあらい毛が生え、ひどくざらつく。花は一方に片寄った穂になってつく。花冠は径約8mm、花弁は5個で、白色または淡紅色。花柱は3本。がくは、はじめ円筒形で、果時にはふくれて卵形となる。
花期:4~5月

湿地での生育場所 駐車場

セキショウ(サトイモ科)

写真:セキショウ(サトイモ科)

山の流れのふちに群生する常緑の多年草。根茎は横にはい、切ればショウブと同じような香気がある。葉は根茎の先に2列に並んで、互いに基部で抱き合う。長さ20~50cm、幅3~8mm、中央に高い脈のないことでショウブと見分けがつく。花茎は、淡黄色の細長い花序をつける。花は小さく、花軸のまわりにすき間なくつき、それぞれ花被片6、おしべ6、めしべ1をもつ。
花期:4~5月。

湿地での生育場所 沢すじ

タツナミソウ(シソ科)

写真:タツナミソウ(シソ科)

丘陵地の半日陰にはえる多年草。茎は短くはった地下茎から立ち上がり、高さ20~40cm、白い毛が多い。柄のついた卵形の葉を数対対生する。花は青紫色で、基部から曲がって立ち、まねき猫の手のような形となり、下の唇弁は広く、白地に青紫色の斑点がある。花がみな同じ方に向いて咲く様子を波の寄せるのに見立てて立波草とよんだ。花期:5月。

湿地での生育場所 A湿地

ツルウメモドキ(ニシキギ科)

写真:ツルウメモドキ(ニシキギ科)

やぶかげや山地などどこにでも生える落葉つる性の木。つるはほかの木にからまって、長く伸びる。葉は互生し、長さ6~10cmの楕円形または倒卵形で両面とも無毛、鋸歯はまばらでごく低い。雌雄異株。葉のわきから花序を出し、黄緑色の小さな花を多数開く。花は径数mm、花弁は5。雄花はおしべ5、雌花はめしべ1と退化した短いおしべ5をもち、柱頭は3裂する。果実は球形のさく果で、秋から冬(11~12月)にかけ熟して3片に割れる。種子は赤色の仮種皮をかぶって美しい。花期:5~6月。

湿地での生育場所 雑木林のヘリ

ベニシダ(オシダ科)

写真:ベニシダ(オシダ科)

棒状に葉を広げるポピュラーな中型シダ。やや光沢のある葉は、同じような場所に生えるイヌワラビより厚く、質感がある。和名は、芽立ちの頃の葉や若い葉の裏につくソーラス(胞子のう群)が赤(紅)いことにちなむ。ソーラスは胞子が熟すと茶色に変わる。樹林下ばかりでなく、庭や公園など町中にも普通に生育。葉の光沢と先の丸い小羽片が規則正しく並ぶ様子に特徴がある。花期:年中。

湿地での生育場所 雑木林周辺・中

ニオイタチツボスミレ(スミレ科)

写真:ニオイタチツボスミレ(スミレ科)

開けた草地やまばらな落葉樹林下など、明るく乾いた環境を好む多年草。日本全土に分布。茎は花時には短いが、のち10~30cmにもなる。花はタチツボスミレより色が濃く、中心部の白い部分とのコントラストがあざやかである。花弁は丸みがあり、濃紫色~紫紅色で重なり合うように咲き、紫色のすじも細かい、きょは太い。名前のとおりよい香りがする。花柄に細毛があるのも重要な特徴。花期:4~5月。

湿地での生育場所 雑木林のへり

ノグサ(カヤツリグサ科)

写真:ノグサ(カヤツリグサ科)

湧水湿地周辺部の半裸地に生育する1年草。根茎がなく茎は束生し、高さ10~25cm、つるつるで1~2葉つく。根出葉は細く、幅0.5mmくらいで直立し、葉鞘の一部は赤褐色。花のかたまりは2~3個で、それぞれに10個以下の小穂をつける。東三河南部には点在するが、それ以外では知多半島に一ヶ所知られているだけである。絶滅危惧種1B類(愛知県)花期:4~5月。

湿地での生育場所 A・B湿地

マツバウンラン(ゴマノハグサ科)

写真:マツバウンラン(ゴマノハグサ科)

北アメリカ原産で、アジアや南アメリカの温帯に帰化している越年草。茎は高さ20~60cm、根もとから地をはって伸びた茎も多く、その葉は3~4片輪生、立った茎の葉はまばらに互生、幅1~2mm、無毛でやや厚ぼったい。花は3mmほどの柄によって横向きに、紫色で仮面状花を穂状につける。がく片の間から長いきょを後ろに突き出す。果実は球形、径3mm。花期:5~6月。

湿地での生育場所 駐車場

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