ダニ媒介感染症
平成28年8月10日現在、北海道においてダニ媒介脳炎患者の発生が確認され、北海道庁、厚生労働省から注意喚起が行われています。
ダニ媒介感染症とは
ウイルスを保有するマダニに刺咬されることによって感染する疾患を総称してダニ媒介感染症といいます。 主なダニ媒介性疾患としてダニ媒介脳炎、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、日本紅斑熱などがあります。
ダニ媒介脳炎
ダニ媒介脳炎は、7日から14日の潜伏期間の後、発熱、頭痛、筋肉痛などの症状が出現し、髄膜脳炎に進展し、死に至ることがあります。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
SFTSウイルスに感染することにより引き起こされる疾患で、マダニに咬まれて6日から14日間の潜伏期間を経て発症します。主な症状としては発熱と消化器症状(食欲低下、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛)が出現します。時に頭痛、筋肉痛、呼吸器症状(咳など)、出血症状(紫斑、下血)を起こします。まれに重症化し、死亡することもあります。
日本紅斑熱
日本紅斑熱リケッチアという病原体を保有するマダニに刺されることで感染し、2日から8日の潜伏期間の後、高熱、発疹が現れ重症化すると死に至ることがあります。人から人に感染して広がるものではありません。
マダニとは
- マダニは、マダニ科のダニ類の総称で食品等に発生するコナダニ類や衣類や寝具に発生するヒョウダニ・ツメダニ類など家庭内に生息するダニとは種類が異なります
- マダニ類は、比較的大型(吸血前で3ミリメートルから4ミリメートル)のダニで硬い外皮に覆われており、吸血すると10ミリメートルから15ミリメートルになります(家庭内で生息するダニの多くは0.5ミリメートル以下です)
- 日本でも全国的に分布しており、主に森林や草地等に生息していて市街地でも見られることがあります


マダニに咬まれた場合の対応
マダニ類の多くは、人や動物に取り付くと皮膚にしっかりと口器を突き刺し長期間(数日から長いもので10日間)吸血します。
無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚に残り、化膿したり、マダニの体液を逆流させてしまうことがあるので吸血中にマダニに気が付いた場合は、医療機関(皮膚科・外科など)で処置(マダニの除去、洗浄など)してもらってください。
また、マダニに咬まれた後に数週間程度は体調の変化に注意し、発熱、食欲低下、嘔吐などの症状があった場合には、早めに医療機関を受診してください。
予防対策
マダニに咬まれないようにすることが重要です。
草むらや藪などに入る場合は、肌の露出を少なくするようにしましょう。
- 長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)などを着用する
- 帽子、手袋を着用する
- 首にタオルを巻く
- 明るい色の服を選ぶ(マダニを目視で確認しやすい)
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