小迎組「鳳凰車」

小迎区(こむかえく)は、武豊町北部の長尾地区に位置します。長尾地区の氏神様である武雄神社の例祭(しゃんぎり祭り)において、無病息災などを祈念して6輌の山車による奉納が行われております。
小迎区鳳凰車(ほうおうしゃ)は、江戸時代末期の文久3年(1863)に地元棟梁の青木友助らによって建造された山車です。最大の特徴は、精緻な装飾と優れたからくり人形です。この地域の名工が手掛けた彫刻が随所に施されており、持送りには力強い「力神」、脇障子には「武内宿禰」と「神功皇后」など山車全体に飾られています。水引幕には、鮮やかな鳳凰の刺繍が施され、車名を表します。さらに、前山人形、上山人形による奉納を行っております。前山人形は天の岩戸伝説を題材とした「巫女の舞」を3人遣いで演じるものです。上山人形は大唐子と小唐子が能楽の「猩々(しょうじょう)」の演目を独特な構成により7人遣いで演じるものです。江戸時代末期の職人技が集結した山車です。
なお、武豊町長尾地区の祭礼「しゃんぎり祭り」は、毎年4月の第2土曜日とその翌日曜日に開催されますので、機会があれば、ぜひお越しください。
お囃子について
小迎区は、神楽奉納としての勇み囃子、山車運行時の道行(みちゆき)囃子があり、全36曲が伝承されています。
10月3日に開催される「文化プログラム」では、伝承されている囃子の中から8曲を披露いたします。
勇み囃子からは「こめなり」と「おはるさ」の2曲、道行囃子からは神社本殿正面への奉納時や坂道を上り下りする際に演奏する「しんぐるま」、人形奉納の囃子からは奉納時の前奏曲である「さがりは」、前山人形の奉納に合わせて演奏する「巫女囃子」、そして最後3曲は、山車巡行時、角を曲がる際に気分を高める「しゃぎり」、山車奉納に携わる者の雑念を清める意味を持つ「おちゃづけ」、山車を鞘に納める際に演奏する「おかめさん」を披露します。
三拍子 ”テン・コン・パン”
囃子の出所や曲名の意味、由来は伝承されていない中で、山車運行時の道行囃子と普通神楽(勇み囃子)を”テン・コン・パン”の三拍子に編曲したものということです。”テン”は締太鼓、”コン”は鼓、”パン”はオードの音を指します。知多型の山車に付随する囃子として三拍子というのは珍しく、武豊以外では類を見ない独特な囃子です。
囃子の伝承
伊勢湾台風以前、稽古は師匠及び青年団を中心に行われ、現在の小若(小学1年生から高校生)は囃子は習っていませんでした。
小迎区では昭和51年10月に祭囃子保存会を結成し、小若に囃子の習得をはじめました。この試みは、長尾6区の中で小迎区が最初で当時としては画期的なことであったようです。
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武雄神社に集まる山車
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力神
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からくり人形
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巫女人形
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