壱町田湿地の様子 2026年9月10日
令和8年の夏も記録的な暑さとなりました。知多地方では降雨が少なく、7月に上がった湿地の地下水位も8月の後半からはどんどん下がっています。9月に入り、秋雨前線や台風の影響による降雨でやっと一息つけました。一方、大雨により被災された方々にはお見舞い申し上げます。湿地では秋に開花を迎える植物が花をつけ始めています。保護地区域の北側、道からフェンス越しに見える湿地植物をいくつか紹介します。散歩がてら楽しんでみてください。

ミズギボウシ(キジカクシ科)の花です。ミズギボウシは愛知県以西の本州、四国、九州に分布し、湿地周辺に生育する多年草です。ギボウシに比べ細身で葉の幅も狭く、他のイネ科植物との競合にも適しています。8月後半から9月にかけてが花期で、B湿地にも数株ありますが、一般公開ではタイミングが合わないとなかなか花を見ることができないのが残念です。

こちらはサワギキョウ(キキョウ科)、山野の湿地に生育する多年草です。ミズギボウシと並んで咲いています。スッと立ち上がった花茎、紫色の花など似たように見えますが、花の形は全く違います。上下に分かれた唇型で、上側の花弁は二つに深く裂けて立ち上がり、下側の花弁は三つに裂けて前に突き出ています。まるで鳥が羽を広げているようにも見えます。

サワヒヨドリ(キク科)の花も咲き出しました。サワヒヨドリは日当たりのよい湿地に生える多年草で、秋の七草の一つフジバカマによく似ています。壱町田湿地にはフジバカマは自生していませんが、同じ仲間のヒヨドリバナが自生しており、こちらの花には虫がよくやって来ます。時にはアサギマダラが飛来することもあります。

フェンス沿いの土手にはイトイヌノヒゲ(ホシクサ科)が見られます。イヌノヒゲの仲間はシラタマホシクサと同じホシクサ科の1年草で、日本各地の湿地に生育しています。壱町田湿地では湿地内でも見られますが、フェンス沿いの土手もまた生育に適した環境なのでしょう。残念ながらシラタマホシクサはこの場所では見られません。

側溝を挟んだ道沿いでは野草が花を咲かせています。草丈が伸びると草刈りをするのですが、夏の終わりからよく見かけるのがこの写真の花です。この花はキツネノマゴ(キツネノマゴ科)。道端で普通に見られる野草で、湿地植物ではありません。調べてみると、果実の中の種子の基部に弾糸というものがあり、実が熟すとこの弾糸の力で種を外へはじけ飛ばすようです。

A湿地のワレモコウ(バラ科)の花の先にオオシオカラトンボが止まっていました。ワレモコウも暑い夏を乗り切って色づいてきました。初秋のこの時期にはアキアカネが群れ飛ぶ様子が見られるようになるのですが、調べてみるとオオシオカラトンボも11月頃まで見られるとのことで、もうしばらくは見ることが出来そうです。
令和8年度の公開日は7月11日(土曜)、7月12日(日曜)、8月8日(土曜)、8月9日(日曜)、9月19日(土曜)、9月20日(日曜)の6日間です。公開時間は9時から12時までです。午前中のみです。時間に気をつけてお越しください。
より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。
このページに関するお問い合わせ
歴史民俗資料館
〒470-2336 愛知県知多郡武豊町字山ノ神20番地1
電話番号: 0569-73-4100
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。(外部リンク)