壱町田湿地の様子 2026年8月20日
令和8年8月の一般公開は、8日の土曜日と9日の日曜日の午前中に開催しました。8月の公開は主にミミカキグサを中心とした食虫植物を見ていただきました。壱町田湿地では7種類の食虫植物が自生していますが、そのうちの4種類がミミカキグサの仲間です。

7月の公開のときには、まだあまり出ていなかったヒメミミカキグサ(タヌキモ科)ですが、8月の公開ではB湿地で開花中の個体を何株も確認でき、単眼鏡を通して見ていただきました。8月後半から9月にかけてが最盛期となるようで、B湿地の入り口付近では容易に見つけることができます。伊勢湾周辺の数か所でしか見られない貴重な植物です。

こちらはムラサキミミカキグサ(タヌキモ科)。ヒメミミカキグサと同様に壱町田湿地の中でも出現する場所が限られています。ミミカキグサに比べて葉が大きいので、葉を見れば花茎が伸びていなくても生育しているのは確認できるのですが、毎年同じ場所で花を咲かせてくれるとは限らないようです。淡い紫色の花がポイントです。

ホザキノミミカキグサ(タヌキモ科)はムラサキミミカキグサ同様に淡い紫色の花ですが、下唇弁の上部にくし型の白い斑紋が見えるのが特徴です。花序が穂のようにいくつも付くので「穂咲きの耳かき草」と名前がついています。これらミミカキグサの仲間は、土中の微生物を地下部にある袋(捕虫嚢)で水と一緒に吸い込んで捕え、栄養を摂っています。

8月になって湿地で目立つようになってきたのがイヌノハナヒゲ(カヤツリグサ科)の茶色い小穂です。イヌノハナヒゲは湿地に生える多年草で、草全体が細いのを「犬の鼻髭」に見立てて名がついているようです。図鑑で調べるとイトイヌノハナヒゲやコイヌノハナヒゲといった種類もあるのですが、なかなか区別がつきません。

こちらはイヌノハナヒゲの仲間のミカヅキグサ(カヤツリグサ科)です。淡白色の小穂で、この小穂を「三日月」に見立てて名がついています。主に寒冷地の湿地に生える北方系の植物で高層湿原に生育するようですが、東海地方の湧水湿地でも見られるようです。壱町田湿地では、この他にもイワショウブやウメバチソウなどの寒冷地性の植物が見られます。

A湿地の一角ではシラタマホシクサ(ホシクサ科)が花をつけ始めました。湿地一面にシラタマホシクサの群生が見られるということはありませんが、群れ咲く様子はまさに「白玉星草」といったイメージです。9月の公開日には、秋に咲く湿地植物の花とともにシラタマホシクサの花を楽しんでいただけると思います。
令和8年度の公開日は7月11日(土曜)、7月12日(日曜)、8月8日(土曜)、8月9日(日曜)、9月19日(土曜)、9月20日(日曜)の6日間です。公開時間は9時から12時までです。午前中のみです。時間に気をつけてお越しください。
より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。
このページに関するお問い合わせ
歴史民俗資料館
〒470-2336 愛知県知多郡武豊町字山ノ神20番地1
電話番号: 0569-73-4100
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。(外部リンク)