壱町田湿地の様子 2025年3月20日

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ページ番号1005813  更新日 2025年6月17日

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2月に続いて3月の中旬になっても寒い日があり、春の陽気と真冬を思わせる寒気とが繰り返し入り混じるこの頃です。例年に比べるとやや遅く感じますが、湿地の植物は動き始めています。

写真:ヒサカキ

ハンノキの雄花が散り始める一方で、ヒサカキ(モッコク科)の花が咲き始めました。ヒサカキは壱町田湿地の雑木林を構成する代表的な木です。常緑の小高木で、雌雄異株です。写真の花には雄しべが見えることから雄株だと分かります。白い花が多いですが、写真の木は頬紅をさしたような紅花のタイプです。

写真:ショウジョウバカマ

3月中旬、ショウジョウバカマ(メランチウム科)が咲き出しました。寒い日があったので、場所によって開花に偏りがあり、花茎も低いものが多いですが、春の訪れを感じさせてくれます。

写真:モウセンゴケ

冬の間、固く越冬芽を閉じていたモウセンゴケ(モウセンゴケ科)が葉を開き始めました。草陰に生えている株は冬の間も葉を維持しているものもあるようですが、草刈りをして半裸地状態にした湿地では、葉は枯れ越冬芽だけが残っているので、生きているか心配でした。春になり、写真のように葉を展開しだしてくれると一安心です。

写真:タネツケバナ

D湿地に降りる階段脇で咲いていたタネツケバナ(アブラナ科)。水田や畔、湿地などの水辺に自生します。隣地の水田の畔でもよく見ますが、もう少し紫色を帯びていて野草という感じです。D湿地脇の湧水が滴る場所で見かけたこの株は、日照の関係もあるのでしょうが瑞々しく、白い花が清楚に感じました。

写真:スズメノヤリ

ハコベやオオイヌノフグリなどが咲く傍らの草地で見かけたスズメノヤリ(イグサ科)。葉の縁に白い毛が生え、茶色いくす玉のような花序が目に留まりました。この花の様子が、昔の大名行列で奴さんが持っていた毛槍に似ていることから「雀の槍」の名がついたとのことです。

写真:小中ボランティア

3月15日に、令和6年度最後の小中学生ボランティア活動を実施しました。小中学生ボランティアは守る会の指導の下、湿地や雑木林の手入れを行ったり、グループに分かれてテーマ別に観察や調査活動などを行ったりします。最終日は、1年間行ってきた活動のまとめや感想をグループ毎に皆の前で発表しました。自然への興味や関心を高めた子が多くいました。

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