山麓や平地の林縁などに普通に生える落葉低木(2~4m)。枝はよく分枝して灰白色。葉は対生し、うすくて光沢がなく楕円形で、長さ2~5cm幅7~20mmで鈍頭。本年枝の先におしべ2、めしべ1の白い花が総状に多数咲く。花冠は長さ7~10mmの筒状漏斗形で先は4裂する。果実は径約7mmの楕円形で、黒紫色に熟す。イボタノキの仲間(オオバイボタ・ミヤマイボタ・ネズミモチなど)の樹皮にはイボタロウムシがつき、イボタロウがとれる。これをろうそく、丸薬のコート、家具のつや出し、生糸や織物の光沢づけなどに利用。花期:5~6月。
湿地での生育場所 雑木林のヘリ