関東以西四国・九州に分布。山地に生える常緑つる性木本。葉は掌状複葉、小葉は5‐7枚。雌雄同株。新しい枝に総状花序をつけ、3~5個の小花をつける。雌花は雄花より少数しかつかず、白っぽく大型。がく片は6枚で、花弁はない。6本の退化したおしべと3本のめしべがある。雄花(茶色っぽい)には合着するおしべ6本と退化しためしべがある。果実は卵円形、長さ5‐8cm、紫色に熟し、果肉は白く、多数の黒色の種子がある。裂開しない。ムベを朝廷に献上したという記録がある。別名:トキワアケビ・ウベ。花期:4~5月。
湿地での生育場所 雑木林の縁