新型コロナウィルスの影響で遅れていた今年度の「小中学生ボランティア」の活動が、7月に入ってようやく始まりました。7月11日(土)の第1回目の活動日は、途中から小雨が降るあいにくの天気でしたが、集まった小中学生は「壱町田湿地を守る会」の方々の説明を聞きながら湿地の様子を観察して回りました。
B湿地ではイソノキ(クロウメモドキ科)やノリウツギ(アジサイ科)の花にクマバチ(ミツバチ科)などが集まってきます。観察路のすぐ脇に生えているので近くを通ると羽音が気になりますが、花の蜜に夢中になっているため、こちらにやってくることはありません。最近、従来からいる胸が黄色のクマバチ(別名キムネクマバチ)に加えて全身黒色のタイワンタケクマバチが多くやってきます。このハチは外来種で、枯れた竹などに丸く穴をあけて棲み家としています。歴史民俗資料館の軒下においてある箒の柄にもいつの間にか丸い穴が開き、このタイワンタケクマバチが住み着いていました。
<観察場所>イソノキ・ノリウツギ:B湿地
今年の梅雨は長雨が続き、湿地も潤っています。一般公開を間近に控え、シロバナナガバノイシモチソウ(モウセンゴケ科)の草丈は一段と高くなっています。天気が良ければ湿地のあちらこちらで小さくかわいい白い花が見られます。さらに小さいのがミミカキグサ(タヌキモ科)の仲間です。黄色い花のミミカキグサに加え、薄紫色の花のムラサキミミカキグサも見られるようになりました。一般公開では小さな小さな湿地の花畑をご覧ください。
今年の公開予定は7月19日(日)、8月1日(土)・2日(日)、9月12日(土)・13日(日)です。(雨天中止)
新型コロナウィルス感染防止のため、ご来場の際はマスクの着用をお願いします。また、検温及び来場者カードの記入にもご協力をお願いします。
<観察場所>シロバナナガバノイシモチソウ・ミミカキグサ・ムラサキミミカキグサ:A湿地・B湿地
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