エキノコックス症拡大防止対策実施のお知らせ

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ページ番号1004044  更新日 2022年12月28日

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エキノコックスとは

エキノコックスは、寄生場所を変えながら 虫卵 → 幼虫 → 成虫 と成長します。
幼虫が寄生する中間宿主としては野ネズミが、成虫が寄生する終宿主としてはキツネや犬が知られています。
成虫に感染したキツネや犬の糞便と一緒に虫卵が排泄され、人への感染はこの虫卵に汚染された食物や水などを飲み込むことで起こります。
症状が現れるのは、一般的に感染してから10年前後です。エキノコックス(幼虫)は、人の体内では主に肝臓や肺に寄生し、肝不全などの障害を引き起こすことがありますが、人から人への感染はありません。

予防方法

  1. 野山に出かけ、帰ったときはよく手を洗うこと。
  2. 野犬や野生動物にはむやみに触れないこと。触れた場合は、よく手を洗うこと。
  3. 衣服や靴についた泥はよく落とすこと。
  4. 沢や川の生水は飲まないこと。
  5. 山菜や野菜、果物等はよく洗ってから食べること。
  6. 犬の放し飼いをしないこと。犬の糞便は適切に処理すること。

エキノコックス症発生状況(2022年10月現在)

人のエキノコックス症については、北海道で毎年10人から20人程度の報告があります。
愛知県では、2008年、2017年及び2018年にそれぞれ1人の報告がありましたが、北海道に居住経験がある方が2名、中国出身者が1名であり、いずれの患者も県外で感染したものと推定されています。
愛知県等が実施している犬の糞便調査では、2014年3月に知多半島地域で捕獲された犬から県内初のエキノコックスが検出されて以降、知多半島地域内で累計9例の陽性を確認しています。

エキノコックス症の感染拡大を防止するため、知多半島地域内で駆虫薬入りのエサの散布を開始します。

1.はじめに

エキノコックス症の原因であるエキノコックスは寄生虫の一種で、主にキツネ、犬等の動物に寄生します。エキノコックスが寄生した動物のフン等を介して人にも感染し、重大な健康被害につながることもあります。
現時点では、愛知県内での人への感染は確認されていませんが、知多半島地域は、北海道以外で唯一、犬の感染が報告されています。
そこで、犬への感染拡大を防ぐため、国立感染症研究所が実施する厚生労働行政推進調査事業に、愛知県、知多半島の関係市町で協力し、知多半島地域の一部の場所において、駆虫薬入りのエサの散布を開始します。

2.散布場所(候補)

下記添付ファイル赤丸付近の公道に散布します。

3.散布スケジュール

散布開始時期

散布頻度

散布期間

2023年1月から

1ヵ月に1度程度

2年間継続予定

※3年目以降は、調査結果を踏まえて継続の必要性を判断します。

4.散布するエサについて

散布するエサは、焦げ茶色で写真(1)のような形をしています。使用する駆虫薬(プラジクアンテル)は、人やペットが触れたり、少量を誤食しても健康被害の心配はありません。
また、野外においては通常1週間以内に自然と分解されるため、環境に悪影響はないとされています。

エサ写真
写真(1)

5.散布方法

散布は、写真(2)のように手撒きで行います。この手法は、北海道やドイツで実施され、エキノコックスの感染拡大防止に一定の成果が確認されています。
摂食動物の確認のため、自動撮影装置を一時的に設置する場合があります。

散布風景
写真(2)

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電話番号: 0569-72-1111
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