常緑小低木。高さ30~100cm。茎は直立し、灰褐色。上方で開出する数個の枝をつける。関東地方以西の林の中に生える。実は冬真っ赤に熟し、センリョウと共に正月の縁起ものに使われる(主として盆栽仕立て)。夏のころ枝の先に、花径約8mmの白い花をたくさんつける。花冠は5裂し、裂片は卵形で鋭頭・反曲し、両面とも無毛。めしべは花冠よりやや長く、子房は球状卵形。「千両、万両有り通し」の縁起のよい、福を呼ぶといわれている木。一般にヤブコウジ(十両)、カラタチバナ(百両)、センリョウ(千両)よりまさるとして名付けられたが、不確かである。
湿地内での生育場所:雑木林の縁